ゴム午前=続落、トランプ関税違憲も上海ゴムの買い意欲は乏しい

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、続落。寄り付きでは、上海夜間は下落となったが、米国際貿易裁
判所がトランプ大統領の世界的な関税措置を大統領の権限を逸脱しているとして、差し
止めを決定したことを好感し、買いが先行する展開となり、夜間取引の下げ幅を縮小し
た。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムは、夜間取引の下げ幅を縮小しているものの、
力強さに欠けることから、マイナスサイドでのもみ合いとなっている。TSR20は、
出来ず。

 午前11時50分現在のRSS3号は前営業日比2.3〜0.3円安。活発限月の
10月限は同0.9円安の318.3円、期先26年5月限は出来ず、推定出来高は
298枚(前日夜間取引含む)。上海天然ゴム先物は9月限が同25ポイント高の
1万3905ポイント、推定出来高は48枚。

【上海ゴム9月限が一代の安値を更新】
 上海ゴムの中心限月の9月限が、前日の取引で1万3775元まで下落し、4月9日
に付けた一代の安値1万4035元を更新した。さらに今日は、1万3725元まで水
準を引き下げる場面があった。
 ただ、その後は買いがやや優勢となり、下げ幅を縮小させている。米国際貿易裁判所
がトランプ関税を違憲としたことから、上海総合株価指数や香港ハンセン指数は買いが
優勢となっている。上海ゴムが、この動きに追随できるか注目される。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は期先を除いて、買いが
優勢となり、0.4セント安〜1.5セント高で推移している。
 上海ゴムは大幅下落。午前11時00分現在、指標限月の2025年9月限は、前営
業日比235元安の1万3835元で推移している。

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