−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,343.9 +21.5 シカゴ大豆 2025/ 7 1,051.75 + 3.25 NY銀 2025/ 7 3,342.3 +26.3 シカゴコーン 2025/ 7 447.00 - 4.00 NYプラ 2025/ 7 1,079.4 + 4.8 NY原油 2025/ 7 60.94 -0.90 NYパラ 2025/ 6 967.30 +3.50 ドル・円 144.18 -0.65 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時143円台後半まで反落 NY為替市場はドルの戻り売りが強まり、ドル円は一時143円台後半に下落し、 21日線を再び下回る展開となった。東京時間に146円台まで上昇する場面があった が、上げ幅を維持できなかった。この日発表の米GDP改定値や米新規失業保険申請件 数がいずれも弱い内容となったこともドル安を誘発していた模様。 本日の動きを見ると、ドルへの長期的な弱気見通しに変化はなさそうだ。トランプ関 税巡り米国際貿易裁判所が差し止めを命じたことで、ドルは買い戻しが膨らんでいた。 しかし、トランプ関税を確実に実行するなら多数の代替措置があるとの指摘も多く出て いる。 関税とその報復措置の一方、トランプ大統領の度重なる関税賦課の延期と撤回で市場 の動揺は続いているが、今回の関税差し止めの判決が最高裁まで行った場合、市場はむ しろ、ひとまず落ち着いている関税問題が、裁判所を含めた政治問題に発展することに 警戒心を向けているようだ。それは投資家の米国離れを助長し、根強いドル安シナリオ に繋がると見ているのかもしれない。 ◎NY貴金属=反発、ドル高一服や米国債の利回り低下で ニューヨーク金、銀は反発。 金8月限は反発。時間外取引では、米国際貿易裁判所がトランプ関税を違法と判断し たことを受けて売り優勢となったが、ドル高が一服すると、下げ一服となった。欧州時 間に入ると、買い戻されて値を戻した。日中取引では、米新規失業保険申請件数の増加 やドル安、米国債の利回り低下を受けて買い優勢となった。 銀7月限はドル高一服や金の下げ一服を受けて押し目を買われた。 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった のち、ドル高一服や株高を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、買い戻し主導 で上昇した。日中取引では、ドル安や金堅調が支援要因となったが、序盤の買い一巡後 は上げ一服となった。 パラジウム9月限はドル高一服や他の貴金属の下げ一服を受けて押し目を買われた。 ◎LME=アルミは手じまい売りで続落、銅・ニッケルは反発 アルミ3カ月物は続落。2465ドルで小幅安で取引を開始。米国際貿易裁判所がト ランプ関税の一部に差し止めを命じたことを好感したアジア株高が下支え要因となり、 2460ドル台後半でもち合った。その後、欧州時間にかけて浮上し、一時2489ド ルまで値を伸ばした。その後、ドル買いの動きが強まるなか、値位置を切り下げて、 2470ドルを割り込んだ。終盤に手じまい売りの動きが膨らんで一段安となり、引け 間際に安値の2447.50ドルを記録。安値で買い戻されて2450ドル台は辛うじ て回復したが、小幅安で低迷したまま取引を終えた。 銅3カ月物は小反発。9572ドルで堅調で取引を開始。米国際貿易裁判所によるト ランプ関税の一部差し止め命令を受けたアジア株高により値位置を切り上げ、一時 9640ドルまで浮上。その後、欧州時間にドル高を受けて軟化しながらも9595ド ルで下げ渋ったが、トランプ関税の見通し不透明感から終盤に一段安となった。引け間 際に9557ドルの安値に達したが安値で買い拾う動きが見られプラスサイドに浮上し て引けを迎えた。 ◎NY原油=反落、米裁判所のトランプ関税無効判断による上げ続かず ニューヨーク原油の期近は反落。 米国際貿易裁判所が国際緊急経済権限法(IEEPA)を根拠とした相互関税などに ついて無効であると判断し、トランプ米政権の関税政策による景気悪化や需要下振れ懸 念が一時的に後退したものの、この法的判断に対するトランプ米政権の反撃が警戒され るなかで上げは続かなかった。米国際貿易裁判所の命令に対して、トランプ米政権は直 ちに控訴している。米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長が 「関税に対する米裁判所の判断は覆されるだろう」、「各国・地域との関税交渉に影響 は及ばない」との認識を示したことも重し。引け後にはトランプ関税について高裁が当 面の効力を認め、国際貿易裁判所の違法判断を一時的に差し止めた。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近の主要限月が反発、コーンは概ね続落 大豆は期近の主要限月以外が続落。 期近3限月は2ケタ安となった前日の後で売り警戒感が強まるなか買い戻す動きが広 がった。一方、新穀限月である4番限以降は米産地の順調な生育や6月上旬の降雨予報 を受けて夏場の天候リスク懸念が後退したことで売り優勢で運ばれた。 コーンは概ね続落。 米産地での作付け、発芽が順調に進行していることに加え、来週は降雨が続くことで 夏場の高温乾燥による作柄悪化リスクが低下するとの見方が強まり売り優勢となった。 米エタノール生産は増加し、在庫は減少するなど強気なエタノール需要が報告されたも のの、市場の反応は限られた。7月限が終値ベースで450セントを割り込むのは5月 19日以来。 MINKABU PRESS
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