シカゴ大豆市況=期近の主要限月以外が続落、期近は2ケタ安後で買戻し優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07   1,055.50    1,055.75    1,040.00    1,051.75     + 3.25
   2025/08   1,052.75    1,052.75    1,037.25    1,048.50     + 3.25
   2025/09   1,036.75    1,036.75    1,021.75    1,030.00     + 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       265,657         172,447         867,653  (+  7,799)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月4日−6月8日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近の主要限月以外が続落。終値の前営業日比は0.75セント安〜3.25
セント高。中心限月の7月限は3.25セント高の1051.75セント。

 期近3限月は2ケタ安となった前日の後で売り警戒感が強まるなか買い戻す動きが広
がった。一方、新穀限月である4番限以降は米産地の順調な生育や6月上旬の降雨予報
を受けて夏場の天候リスク懸念が後退したことで売り優勢で運ばれた。
 7月限は1055.50セントで取引を開始。直後に1055.75セントの高値を
付けた後は1050セントを下値支持線とする高もみとなった。シカゴの時間帯にかけ
て値を落とし、一時は1040セントの安値を付けたが、前日に続いて2ケタの下げ幅
に達したうえ、5月8日以来の水準まで値を落としたことで買い戻す動きが広がりプラ
スサイドに転じて取引を終了した。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは概ね降雨は止んだが、気温が低下するなか曇天が広がっている。現
在、最も作付が遅れているのはオハイオ州で、5月25日時点の作付率はコーンが
54%、大豆が52%。
 今後は低気圧の影響で大西洋沿岸北部は31日まで降雨となる見込み。一方プレーン
ズおよび中西部では気温が上昇し、穀物の発芽や生育が促されるだろう。
 6〜10日間予報では、6月3〜7日にかけてハイプレーンズ北部などでは気温が平
年を下回るだろう。一方、米中部の雨量は平年を上回る見込みだが、東部では平年を下
回ると予想される。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではロッキー山脈北部からモンタナ州にかけての地域、およびノースダコ
タ州で気温が上昇し農作業や穀物の生育が促されている。一方、プレーンズ南部では散
発的な雨または雷雨が発生。ここ最近の雨で土壌水分は改善しているものの、作柄は
低迷した状態が続いている。
 また南部では広い範囲で降雨が発生し、農作業が停滞しているが、5月25日時点の
作付進捗率はコットン以外は平年を上回っている。

 大豆製品は、大豆粕は大豆主要限月の堅調に追随高となった。一方の大豆油は原油の
軟調が重石となるなか、大豆粕とのストラドルに絡んだ売買に値を押され、売り優勢と
なった。
 大豆粕7月限は前日比2.70ドル高の296.4ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは概ね降雨は止んだが、気温が低下するなか曇天が広がる。
・プレーンズおよび中西部では気温が上昇し、穀物の発芽や生育が促される見込み。
・中西部、プレーンズなどでは来週は降雨発生か。

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