[今日の視点]貴金属=金が反発、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反発して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買い優勢とな
ろう。銀は円高を受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが
円高を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は45.44ドル高
の3317.59ドル、銀が10セント高の3331セント、プラチナが6.38ドル
高の1082.49ドル、パラジウムは1.53ドル高の973.86ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.98/99円で、前営業日の
大引け時点から1.59円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5470円前後、銀は157.0円前後、プラチナ
は4770円前後、パラジウムは4700円前後。
【NY金はドル高一服や米国債の利回り低下が支援】
 金はきのうの海外市場は、ドル高一服や米国債の利回り低下を受けて買い優勢となっ
た。
 金はドル高一服や米国債の利回り低下が支援要因になった。米新規失業保険申請件数
は前週比1万4000件増の24万件と、3年半ぶりの高水準となった。労働市場の緩
和が続く中、予想以上に増加し、5月の失業率も上昇基調にあるとみられる。市場予想
は23万件だった。
 米国際貿易裁判所は、トランプ大統領が「解放の日」と位置付けて4月2日に発表し
た貿易相手国に対する関税を差し止めた。米ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)
のハセット委員長は「活動家的な判事による判断」と一蹴した。米連邦高裁は、トラン
プ大統領が世界各国・地域に対して課した関税の大半を違法とした判断について、一時
的な執行の差し止めを命じた。
 銀はきのうの海外市場は、ドル高一服や金堅調を受けて押し目を買われた。
【プラチナはドル高一服や金堅調が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高一服や金堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナはドル高一服や金堅調が支援要因になった。米新規失業保険申請件数が予想
以上に増加した。米国債の利回りが低下し、ドル安に振れた。
<今日の予定>
・労働力調査(失業率) 2025年4月(総務省)
・鉱工業生産指数 2025年4月速報(経済産業省)
・小売業販売額 2025年4月速報(経済産業省)
・独消費者物価指数 2025年5月速報(連邦統計庁)
・米卸売在庫 2025年4月速報値(商務省)
・シカゴ購買部協会景気指数 2025年5月(シカゴ購買部協会)
・米消費者信頼感指数 2025年5月確報値(ミシガン大)
・建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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