<大豆> シカゴ大豆7月限は今月23日にかけて上伸し1073.25セントまで値を伸ばし たが、その後は軟化に転じ、29日に1040セントと5月8日以来の安値まで軟化。 終値ベースで1050セント台を回復したものの、連日の陰線引けとなっている。 米中西部産地での降雨や一部地域での乾燥に対する警戒感も降雨により和らいでいる うえ、米農務省(USDA)発表の作付けは平年を上回る水準で進行していることが明 らかとなっている。また、今後も降雨の機会に恵まれる見通しであり天候リスク懸念は 和らいでいる。 大幅な関税引き下げが実施されているとはいえ、米中間を含めた米国の関税政策に対 する見通しには不透明感が強い。 需要面の見通し不透明感や天候リスクの緩和が重石となり、7月限は米産地の天候リ スク浮上などの材料が見当たらなければ1060セントを上値抵抗線にしての高下が続 くとみる。1060セント超えとなると、買い戻しが進み、28日の高値1064. 25セントまでの上げ余地が生まれる。 <コーン> シカゴコーン7月限は5月20日から22日にかけて460セント前後で高下してい たが、その後は続落となり、29日は447セントで取引を終えている。 米中西部産地では順調に作付け、生育が進行しているうえ、作柄報告で良以上の比率 は68%と悪くはないスタートを切っている。 今後も降雨に恵まれる機会が見込まれており、米産地一部の乾燥に対する警戒感や夏 場の高温時の土壌水分不足に対する懸念も和らいでいる。 天候リスクが後退していることで上値を抑制される値動きが続くとみられ、目先は 440セントを目指す軟調な値動きとなる可能性もある。 MINKABU PRESS
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