−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,315.4 -28.5 シカゴ大豆 2025/ 7 1,041.75 -10.00 NY銀 2025/ 7 3,302.9 -39.4 シカゴコーン 2025/ 7 444.00 - 3.00 NYプラ 2025/ 7 1,054.9 -24.5 NY原油 2025/ 7 60.79 -0.15 NYパラ 2025/ 6 961.30 -6.00 ドル・円 144.01 -0.20 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は143円台半ばで買い支えられ144円水準に戻す NY為替市場、月末ということもあり、調整中心の動きに終始した。NY時間に入っ てトランプ大統領の投稿が伝わり、市場の雰囲気が再び悪化。ドル円も143円台半ば まで売られる場面が見られたが、144円水準に戻した。 大統領は「中国が米との合意を破った。いい人を装うのはここまでだ」と語ってい た。また、トランプ政権が新たな規制を導入し、中国のハイテク業界に対する制限を拡 大する計画だとも伝わっていた。ただ、習主席と協議をする意向も示していた。 米中協議の進展への期待がこのところの市場の落ち着きを支えていただけに、上記の ニュースは気掛かり。米中貿易戦争が再び流動化しそうな気配も出ているが、本日は月 末ということもあり、調整中心の値動きに終始していたようだ。 この日はFRBが注目しているインフレ指標である4月のPCE価格指数が発表にな っていたが、インフレの鈍化が示されていた。ただ、市場は年内に2回の利下げを織り 込んでいるが、その動きに変化はない。 ◎NY貴金属=金は反落、米中の対立の行方を眺めつつ調整局面が継続 ニューヨーク金、銀は反落。 金8月限は反落。先月で最高値を更新する流れが一巡した後は調整局面が続いてい る。米国と中国の衝突が再び強まる傾向にあるものの、安全資産やインフレヘッジであ る金相場への資金流入は限定的。米中は留学生の排斥問題で揺れているほか、トランプ 米大統領は「中国が米国との合意に違反した」と述べるなど、敵対的な態度を再びあら わにしている。中国は関税引き下げや重要鉱物の取引に関する合意に違反しているとい う。トランプ米大統領は、「私は習主席と話をするつもりだ、共にうまく解決できるこ とを期待している」と発言しているものの、中国側の意向は不明。 銀7月限は反落。金相場に連動した。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ、パラジウムは反落。 プラチナ7月限は反落。米国と中国の対立が再び激しくなっていることが重し。今月 で米中貿易戦争の激化は一巡したものの、衝突の火種はくすぶったままで、トランプ米 大統領は合意違反を指摘して中国を再び口撃している。供給不足見通しを背景とした買 いが一巡したことも圧迫要因。 パラジウム9月限は反落。プラチナ相場に連動した。 ◎LME=アルミは続落、銅・ニッケルは米中の関税交渉不安で反落 アルミ3カ月物は小幅続落。2450ドルで小幅安で取引を開始。2456ドルまで 小高くなったが、戻りは抑えられ、その後、銅の下落につれ安となったが、2436ド ルで買い拾われ、下値堅く推移した。今月20日の安値2429ドルが支持線となり、 底堅さを示した。米中間の関税交渉の停滞感もあり、見送りムードが強く、1日の値動 き幅が20ドルと狭いレンジにとどまり、小安く引けた。 銅3カ月物は反落。9565ドルで小安く寄り付いた。9605ドルまで反発した が、前日まで日足が3日連続の陰線引けで戻り売り圧力が強いチャートのため、前日の 高値9640ドルには届かず、上げ幅を削り軟化した。欧州株式市場で独DAX株価指 数が最高値を更新する支援材料はあったが、月末の手じまい売りに押された。9500 ドルの節目を割り込むまで下げ足を速め、9486ドルまで下落し、今月22日以来の 安値まで値を崩す場面があった。4月の米PCE価格指数が発表され、米国の物価鈍化 が示されたことは下支え要因。しかし米中間の関税交渉の先行き不安を警戒した売り や、金・銀安、ドルが堅調に推移から反発力は弱く、9500ドル割れで引けた。 ◎NY原油=続落、OPECプラスが7月増産の上積みを検討 ニューヨーク原油の期近は続落。 石油輸出国機構(OPEC)プラスが7月の増産幅について、これまでに報道されて いる日量41万1000バレル以上の増産を検討する可能性があると伝わったことが重 し。OPECプラスで協調減産を実施してきた主要8カ国は4月からこの縮小を開始し ており、5月や6月については従来の予定から増産幅を拡大することで合意している。 この8カ国は31日のオンライン会合で7月の生産量を決定する。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は下落、中国の大豆輸入累計が低調で 大豆は下落。 週間輸出成約高が17万トン台と引き続き低調だったことや、中国の昨年10月〜今 年4月までの大豆輸入累計が4630万トンと、前年同期の5450万トンを大幅に下 回っていることに圧迫された。また引き続き米国産地で順調に生育が進展していること も弱材料。 コーンはまちまち。主要限月は続落。 前日に続きデイリー報告での大口輸出成約が発表されたものの、週間輸出成約高が 94万トン台と事前予想レンジの下限に近く100万トン台を割り込んだことや、大豆 とともに米国産地の作付け、発芽が順調に進展していることに圧迫された。また調査会 社、サフラス・メルが発表したブラジル産コーン生産高見通しが1億3900万トンと 過去最高になったことも嫌気された。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。