シカゴ大豆市況=下落、トランプ発言で中国との貿易摩擦懸念が再燃して

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/07     1049.00     1050.50     1040.25     1041.75     -10.00
  2025/08     1044.25     1046.75     1035.75     1036.75     -11.75
  2025/11     1029.75     1029.75     1016.50     1018.00     -12.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         204,734         872,213  ( + 4,560)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(5月22日までの週)
 大 豆:17万8800トン(事前予想レンジ:10万〜50万トン)
 大豆粕:60万3100トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油: 1万9500トン(事前予想レンジ: 2万〜 6万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(6月5日−6月9日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は下落。終値の前営業日比は12.00〜5.25セント安。中心限月の7月限
は10.00セント安の1041.75セント。

 週間輸出成約高が17万トン台と引き続き低調だったことや、中国の昨年10月〜今
年4月までの大豆輸入累計が4630万トンと、前年同期の5450万トンを大幅に下
回っていることに圧迫された。また引き続き米国産地で順調に生育が進展していること
も弱材料。
 7月限は1049.00セントで取引を開始。1040.25〜1050.50セン
トと、一時的な1050セント台乗せはあったものの、高値からは崩れて1050セン
トの節目に跳ね返される値動きとなった。引けも1041.75セントと、安値の方に
近かった。

 米農務省(USDA)が発表した5月22日までの大豆週間純輸出成約高は17万
8800トンと、前週の32万3000トンを下回った。
 今年度の累計純輸出成約高は4845万6800トンと、前年度同期の4321万
1000トンを約12%上回っている。
 トランプ米大統領がこの日、「中国は合意を完全に破った」と述べたことで、再び米
中間の貿易摩擦懸念が再燃するなか、中国の大豆輸入累計が前述のように前年度を大き
く下回っていることが弱材料視された。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、低めの気温と雨模様の天気でオハイオ川流域で農作業が停滞して
いるが、他の地域では晴天でコーン、大豆ともに作付けの最終段階が進展している。
25日現在の表層土の土壌水分は、「不足」〜「極めて不足」の割合が50%を超えて
いるネブラスカ州を除くと、全州が「適」の割合が50%を超えている。、
 米国東部や南部では週末まで今の低めの気温が続くが、とくに米国の北東側4分の1
の地域では気温が低下するだろう。まとまった降雨はオハイオ川以東の地域に限られそ
うだが、ケンタッキー州東部から大西洋岸中部では洪水が発生する可能性がある。また
別の低気圧によりプレーンズ南東部でもまとまった降雨が発生する可能性がある。
 6〜10日間予報では、6月4〜8日にかけて、ミシシッピ川流域〜メキシコ湾岸に
かけて、平年を上回る気温が見込まれる。対照的にロッキー山脈中部〜グレート・プレ
ーンズでは平年を下回る気温となろう。また雨量は、コーンベルトを含むロッキ—山脈
中部・南部〜アパラチア山脈にかけての地域で平年並み〜上回りそうだ。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、北側3分の1で平年を上回る気温となり、農作業日和となり生育も
促されている。一方、プレーンズの南半分では低めの気温が続いている。
 改善はしつつあるが、ネブラスカ州北西部にかけて干ばつが続いている。

 米国南部では降雨がなく農作業が進展している。フロリダ半島の一部を除き干ばつ懸
念はない。

 大豆製品は、大豆粕は小幅まちまち。大豆油は続落。大豆油は原油安、大豆安で軟調
な展開。大豆粕も大豆安に圧迫されたものの、週間輸出成約高が好調だったことや、大
豆粕とストラドル商いの買いで相対的に下値が堅くなった。
 大豆粕7月限は前日比0.10ドル安の296.30ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは、オハイオ川流域で低めの気温と降雨で農作業が停滞しているが、
 他の地域では晴天でコーン、大豆ともに作付けの最終段階が進展。

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