●論点解説穀物、産地好天と輸出低迷の二重苦=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 穀物相場は一貫しては、良好な作付け環境に上値を抑えられている。既に作付け作業
も最終段階を迎えるが、このまま産地気象環境が安定していると、上値を圧迫されやす
い。作付けシーズンが終了したとの見方が広がった際に、ショートカバーを入れる動き
の有無が注目される程度である。また、週間輸出成約高では、トウモロコシと大豆とも
に輸出の低迷を確認している。南米産の出荷が本格化する中、価格動向に関係なく調達
量が抑制されている。中国は米国以外からもトウモロコシの調達量を減らしている。中
国の大豆調達は、関税引き下げ合意もブラジル産に集中している。天候リスク不在と輸
出低迷状態が続くと、穀物相場全体の上値の重さが維持されやすい。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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