貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優 勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調と なろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は45.91ドル高 の3389.43ドル、銀が153セント高の3474セント、プラチナが13.86 ドル高の1068.39ドル、パラジウムは20.98ドル高の991.91ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=142.52/54円で、前営業日の 大引け時点から0.62円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万5615円前後、銀は160.0円前後、プラチナ は4660円前後、パラジウムは4700円前後。 【NY金は米ISM製造業景況指数の低下が支援】 金はきのうの海外市場は、米ISM製造業景況指数の低下を受けて買い優勢となっ た。 金は米ISM製造業景況指数の低下が支援要因になった。5月の米ISM製造業購買 担当者景気指数(PMI)は6カ月ぶりの低水準となる48.5に低下した。低下は3 カ月連続。関税の影響でサプライヤーの納入に時間がかかっており、一部商品の供給不 足が迫っている可能性を示唆している。市場予想は49.3。米ダラス地区連銀のロー ガン総裁は、米連邦準備理事会(FRB)は広範な経済指標を注視し、どのような対応 がいつ必要になるか判断しようとしていると述べた。 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は週内にも電話会談を行う可能性がある。 米中は互いの関税を引き下げるという5月の合意を巡り、緊張が再び高まっている。 主な争点はレアアース(希土類)や半導体とみられ、中国側が優位に立っているよう だ。 北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランド、ルーマニア、リトアニアの首脳 は、北欧、バルト三国、中欧のNATO加盟国はウクライナのNATO加盟に尽力する との考えを示した。ウクライナとロシアは、トルコのイスタンブールで直接交渉を再開 した。戦争終結に向けた歩み寄りは見られなかったが、新たな戦争捕虜交換の下地は作 った。 銀はきのうの海外市場は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 【プラチナはドル安や金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。5月の米ISM製造業購買担当者景 気指数(PMI)は6カ月ぶりの低水準となる48.5に低下した。低下は3カ月連 続。 <今日の予定> ・中国製造業購買担当者景況指数 2025年5月(財新) ・ユーロ圏消費者物価指数 2025年5月速報(EUROSTAT) ・ユーロ圏雇用統計 2025年4月(EUROSTAT) ・米耐久財受注 2025年4月確報値(商務省) ・米製造業新規受注 2025年4月(商務省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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