[今日の視点]石油=買い優勢か、ウクライナ情勢は緊迫化

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は買い優勢か。2025年10月限で100〜300円高程度を想定する。
海外原油が反発したことが国内市場を押し上げると思われるが、海外原油は高値から押
し戻れており、上げ幅は限定されそうだ。円相場が1ドル=142円半ばで円高・ドル
安推移していることも国内市場の上値を圧迫する。
 先週の報道のように米国は追加のロシア制裁を発表していないが、ウクライナとロシ
アの衝突は激化している。ロシアで発生した列車事故についても妨害行為である可能性
がある。ロシアとウクライナの衝突について、最大の焦点は北大西洋条約機構(NAT
O)がウクライナ軍を全面的に支援していることであり、ロシアがウクライナ攻撃を繰
り返したところでロシアへの攻撃を止められないことにある。トランプ米大統領はウク
ライナ停戦協議の仲介役から公式に離脱していないが、SNSへの投稿を見る限り、停
戦合意への関心は低いと思われる。停戦に向けて米国が役に立たないうえ、ドイツや英
国はロシアとの衝突に備えているが、世界最大級の産油国であるロシアはどのように立
ち回るのだろうか。ウクライナ情勢の緊迫化は相場をさらに刺激する可能性がある。
 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比0.53ドル高の63.05ドルで推
移。本日これまでのレンジは62.96〜63.23ドル。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】10:30 国際収支 2025年1-3月期(連邦統計局)
◆ 中国 ◆
【経済】10:45 製造業購買担当者景況指数 2025年5月(財新)
◆ トルコ ◆
【経済】16:00 消費者物価指数 2025年5月(トルコ統計機構)
【経済】16:00 生産者物価指数 2025年5月(トルコ統計機構)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 消費者物価指数 2025年5月速報(EUROSTAT)
【経済】18:00 雇用統計 2025年4月(EUROSTAT)
◆ スイス ◆
【経済】15:30 消費者物価指数 2025年5月(連邦統計局)
◆ 南アフリカ ◆
【経済】18:30 国内総生産 2025年1-3月期(南アフリカ統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】23:00 耐久財受注 2025年4月確報値(商務省)
【経済】23:00 製造業新規受注 2025年4月(商務省)
【経済】--:-- 新車販売台数 2025年5月(Autodata)
【工業】6/4 05:30 週間石油統計(API)
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