NYプラチナ市況=続伸、ECBの利下げ観測や株高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1066.0     1075.6      1049.2      1070.9    +  7.7
         (25/10)  1071.0    1083.0      1057.4      1079.0    +  8.6
 パラジウム  (25/ 9)   998.00    1026.00      992.50     1024.80   + 31.20
         (25/12)  1015.50    1035.50     1014.00     1034.90   + 31.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          35,038         44,668        95,158       (+    244)
 パラジウム          4,661          4,459        17,970       (-    300)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,519.64  + 214.16
     前日  142.68/70   1.1442/44   ・ナスダック         19,398.96  + 156.35
     本日  144.01/03   1.1369/71   ・10年米国債利回り      4.46  -   0.00
・NY原油  (25/ 7)   63.41 + 0.89  ・SPDR保有金残高    933.07  +   2.87
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比はプラチナが7.5〜11.0ドル高、
中心限月の7月限が7.7ドル高、パラジウムは26.40〜31.20ドル高、中心
限月の9月限は31.20ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、ドル安一服や金軟調を受けて売り優勢とな
った。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て軟調となった。日中取引では、欧州中央
銀行(ECB)の利下げ観測や株高を受けて押し目を買われた。
 パラジウム9月限は欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測や株高を受けて買い優勢と
なった。
 プラチナ7月限は時間外取引を1051.1〜1066.9ドルのレンジで推移し、
前日比7.6ドル安の1055.6ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、ドル安一
服や金軟調を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て軟調と
なった。
 日中取引では、1049.2ドルまで下落したのち、欧州中央銀行(ECB)の利下
げ観測や株高を受けて押し目を買われた。時間外取引の高値を突破し、1075.6ド
ルまで上昇した。
 5月のユーロ圏消費者物価指数(EU基準=HICP)速報値は前年同月比1.9%
上昇し、欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%を下回った。今週のECB理事会で
の利下げ観測を裏付ける形となった。
 パラジウム9月限は、時間外取引を992.50〜1008.00ドルのレンジで推
移し、前日比11.40ドル高の1005.00ドルとなった。9月限は高寄りしたの
ち、ドル安一服や他の貴金属の軟調に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、欧州中央
銀行(ECB)の利下げ観測や株高を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、株高などを背景に買い戻し主導で上昇した。テクニカル要因の買いを
巻き込んで1026.00ドルまで上昇した。
 2日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比6380オンス減の36万
4531オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・ラトニック米商務長官は、インドとの通商交渉が進展しており、近く交渉がまとまる
可能性があると述べた。
・イングランド銀行のベイリー総裁は、議会の財務委員会で、利下げについては「段階
的かつ慎重な対応が引き続き私の方針だ」と述べた。
・5月のユーロ圏消費者物価指数(EU基準=HICP)速報値は前年同月比1.9%
上昇し、欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%を下回った。今週のECB理事会で
の利下げ観測を裏付ける形となった。4月の2.2%から減速した。市場予想の2.0
%も下回った。
・4月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は19万1000件増の
739万1000件だった。ただ関税の影響で経済見通しが悪化する中、労働市場の減
速と一致するかのように解雇が増加した。市場予想は710万件だった。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、堅調な経済を背景に連邦準備理事会
(FRB)は関税措置がインフレや経済成長に及ぼす影響を検討する時間があるとの認
識を示した。
・4月の米製造業新規受注は前月比3.7%減少した。大幅に減少し、関税導入前の駆
け込み購入の効果が薄れる中、企業の設備投資は第2・四半期序盤に勢いを失った様
子。市場予想は3.1%減だった。
・トランプ米大統領は、鉄鋼・アルミニウム関税を25%から50%に正式に引き上げ
る措置に3日署名する。
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