[本日の見通し]石油=堅調、API統計は製油所稼働率の上昇を示唆

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年10月限は堅調。ただ、一時5万6030円まで
押し戻される場面もあった。
 米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比前週比
330万バレル減、ガソリン在庫が同470万バレル増となった。製油所への原油投入
量がさらに増加し、需要期にあるガソリンの在庫確保が始まったのではないか。トラン
プ米大統領のもとでの米景気悪化が危惧されているとはいえ、例年のようにガソリン需
要は伸びており、石油企業がガソリンの増産に動き出したようだ。北半球の夏場にかけ
ての需給はテーマとなっているようには見えず、米国のガソリン需要拡大はあまり材料
視されない可能性はあるが、時期的に少なくとも供給過剰を意識する場面ではなさそう
だ。
 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比0.10ドル安の63.31ドルで推
移。本日これまでのレンジは63.17〜63.44ドル。
 原油10月限の予想レンジは5万5800円から5万6800円、ガソリン先限は
7万8500円から7万9500円、灯油先限は7万8500円から7万9500円。
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