−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,399.2 +22.1 シカゴ大豆 2025/ 7 1,045.00 + 4.25 NY銀 2025/ 7 3,464.8 +1.5 シカゴコーン 2025/ 7 438.75 + 0.25 NYプラ 2025/ 7 1,090.0 +19.1 NY原油 2025/ 7 62.85 - 0.56 NYパラ 2025/ 6 1,007.80 -17.00 ドル・円 142.83 - 1.14 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は142円台半ばまで反落 NY為替市場、ドル安の動きが強まり、ドル円は142円台に再び下落した。この日 発表のADP雇用統計とISM非製造業景気指数が弱い内容となったことで、ドル安が 加速している。 ADP雇用統計は3.7万増と2年ぶりの低い水準となり、雇用が勢いを失いつつあ ることを示した。また、5月のISM指数が49.9と基準の50を下回り、縮小圏に 入ったことがドルを圧迫している。縮小圏入りは昨年6月以来で、景気の先行き不透明 感を強める内容。製造業はこれまでも弱さが示されていたものの、サービス業は底堅く 推移していただけにネガティブ・サプライズではあった。 米国で来週、長期債や超長期債の入札が予定されており、日本の超長期債の入札結果 が影響する可能性があるため注目度は高い。ただ、「スムーズに消化する」との見方も 出ているようだ。 ◎NY貴金属=総じて上昇、予想以下の全米雇用報告などで ニューヨーク金、銀は反発。 金8月限は反発。時間外取引では、トランプ米大統領が、鉄鋼・アルミニウム関税を 25%から50%に正式に引き上げる大統領令に署名したことを受けて押し目を買われ たが、ドル高を受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、戻りを売られた。日中取 引では、予想以下の全米雇用報告やドル安を受けて買い優勢となった。 銀7月限はドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、ドル高を受け て上げ一服となった。欧州時間に入ると、買い戻し主導で上昇した。日中取引では、戻 りを売られたが、予想以下の全米雇用報告や金堅調を受けて押し目を買われた。 パラジウム9月限は弱い経済指標を受けて戻りを売られた。 ◎LME=アルミはドル安で反発、銅・ニッケルは米経済不安が強まり下落 アルミ3カ月物は反発。2470.50ドルで堅調で取引を開始。アジア株高に支え られて2470ドルを下値支持線として高下した後は、欧州株高が手掛かりとなり、 2492.50ドルまで上昇。高値を離れた後も2476ドルを支持線にしての底堅い 動きを維持。弱気な米経済指標が上値抑制要因になる一方、ドル安に下値を支えられ、 プラスサイドを維持して終えた。 銅3カ月物は反落。9631.50ドルで小安く取引を開始した。アジア株高を受け て9650ドル台後半まで値を伸ばし、その後も欧州の時間帯にかけて一段高となり、 9675ドルの高値に達したものの、5月の米ADP雇用者数、5月の米非製造業総合 指数が共に弱気な内容となって米経済不安が強まるなかリスク回避の動きが見られた。 一時は9603.50ドルまで値を落としたところで買い戻されたが、9645ドルが 上値抵抗線として意識され、小幅安でもみあいで、軟調で終了。 ◎NY原油=反落、米国のガソリン需要は伸び悩み ニューヨーク原油の期近は反落。 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所への原油投入量は一段と増 加したものの、季節的なガソリン需要が伸び悩んでいることが重しとなった。世界最大 の石油消費国である米国は需要期入りしているが、例年のような需要の伸びが見られな い。5月の米ADP雇用者数は前月比3.7万人増と増加幅は限定的だったうえ、同月 の米ISM非製造業景気指数は49.9まで低下し、景気判断の分岐点である50を下 回った。 石油輸出国機構(OPEC)プラスの舵取り役であるサウジアラビアがシェア拡大の ために追加増産に前向きであると伝わたことも圧迫要因。サウジなどOPECプラスの 主要8カ国は協調減産の解消を加速させており、大幅増産の継続が意識された。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=共に続伸、ドル安が支援も高値からは大きく値を落とす 大豆は続伸。 前日には4月上旬以来の水準まで値を落としていたことで値頃感が強まった。また、 ドル売りが強気材料視されて値位置を切り上げる場面も見られたが、米中通商協議の難 航が懸念されて上げ幅を縮小し、上昇への抵抗を窺わせた。 コーンは続伸。 前日に昨年10月下旬以来の安値水準まで値を落とした後で買い戻す動きが見られ た。ドル売りの動きも買いを促す要因になったが、米産地の順調な生育や、作付面積の 拡大を受けた豊作見通しが重石となった。7月限はプラスサイドは保ったが、この日の 高値から大きく値を落として終える頭の重さを窺わせる動きになった。 MINKABU PRESS
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