NY金・銀市況=金が反落、ドル安一服で利食い売り

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 8)  3398.0     3427.7      3362.3      3375.1     - 24.1
          (25/12)  3453.4     3483.2      3418.0      3430.8     - 24.6
   銀     (25/ 7)  3465.0     3627.0      3460.0      3580.5     +115.7
         (25/ 9)  3495.0     3659.0      3493.5      3613.1     +116.4
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           229,677       172,671       421,218        (+  5,277)
  銀          124,928        58,375       166,188        (+  2,841)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,319.74  - 108.00
     前日  142.72/74   1.1417/19   ・ナスダック         19,298.45  - 162.04
     本日  143.57/59   1.1443/45   ・10年米国債利回り      4.40  +   0.03
・NY原油  (25/ 7)   63.37 + 0.52  ・SPDR保有金残高    935.65      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。前日比は金が25.7〜22.8ドル安、中心限
月の8月限が24.1ドル安、銀が115.7〜117.0セント高、中心限月の7月
限は115.7セント高。
 金8月限は反落。時間外取引では、ドル安一服を受けて戻りを売られた。欧州時間に
入ると、欧州中央銀行(ECB)の利下げ見通しやドル安を受けて押し目を買われた。
日中取引では、米新規失業保険申請件数の増加などを受けて買い優勢となったが、利食
い売りが出ると、上げ一服となった。
 銀7月限はドル安を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金8月限は反落。時間外取引では3384.5〜3427.7ドルのレ
ンジで推移、前日比17.4ドル高の3416.6ドルとなった。8月限は、安寄りし
たのち、ドル安一服を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、欧州中央銀行(EC
B)の利下げ見通しやドル安を受けて押し目を買われた。
 日中取引では、米新規失業保険申請件数の増加などを受けて買い優勢となったが、利
食い売りが出ると、上げ一服となった。時間外取引の安値を割り込み、3362.3ド
ルまで下落した。
 欧州中央銀行(ECB)は、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ、預金金利
を2.00%とした。インフレ率がようやく目標の2%に戻ったことを受け、1年にわ
たる金融緩和サイクルを一時停止する可能性を示唆した。米新規失業保険申請件数は前
週比8000件増の24万7000件と昨年10月以来7カ月ぶりの高水準に達した。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で3460.0〜3615.0セントのレンジ
で推移し、前日比126.2セント高の3591.0セントとなった。7月限は高寄り
したのち、ドル安が一服したが、押し目は買われた。欧州時間に入ると、買い戻し主導
で上昇した。
 日中取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、一代高値3627.0セン
トを付けた。その後は、ドル安一服を受けて上げ一服となったが、3546.0セント
で押し目を買われた。
 6月4日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比5万3210オンス減の3829
万9834オンス、銀は42万9408オンス減の4億9554万4188オンス。

今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)は、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ、預金金利
を2.00%とした。インフレ率がようやく目標の2%に戻ったことを受け、1年にわ
たる金融緩和サイクルを一時停止する可能性を示唆した。
・米新規失業保険申請件数は前週比8000件増の24万7000件と昨年10月以来
7カ月ぶりの高水準に達した。2週連続で増加し、関税措置による経済への逆風が強ま
る中、労働市場の状況が軟化していることが示された。市場予想は23万5000件。
・第1四半期の非農業部門の労働生産性改定値は年率換算で前期より1.5%低下し
た。速報値の0.8%低下から下方改定され、24年第4四半期の1.7%上昇から急
落した。
・4月の米貿易赤字は、前月比55.5%減の616億ドルと、縮小幅は過去最大とな
った。関税導入前の財(モノ)の前倒し輸入の減少により、輸入は過去最大の減少とな
り、今四半期の経済成長を押し上げる可能性がある。市場予想は700億ドル赤字。
・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は、電話会談を行い、両国間で高まる貿易
摩擦やレアアース(希土類)を巡り議論した。ただ、主要課題は今後の協議に委ねられ
る形となった。
・米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は、関税政策がインフレを押し上げる
恐れがある限り、政策金利を足元の「適度に抑制的な」水準に維持することを支持する
との考えを示した。
・米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、物価上昇圧力が向こう数カ月で顕
在化する可能性があるとし、関税措置でインフレが再燃する恐れに懸念を示した。
・トランプ米大統領は、ワシントンを訪問したド イツのメルツ首相と ホワイトハウス
で 会談し、ウクライナ問題や貿易問題について協議した。
・カナダのジョリー産業相は、カナダに対する関税を撤廃するよう米国を説得する取り
組みの一環として、カーニー首相がトランプ米大統領と直接協議を行っていると明らか
にした。
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