[今日の視点]貴金属=金がまちまち、NY安と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金がまちまちで寄り付く見通し。金はニューヨーク安と円安を受け、まち
まちの値動きとなろう。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となろう。プラチ
ナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は7.64ドル安の
3357.39ドル、銀が125セント高の3569セント、プラチナが39.00ド
ル高の1132.50ドル、パラジウムは5.03ドル高の1003.18ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.52/54円で、前営業日の
大引け時点から0.33円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5603円前後、銀は166.0円前後、プラチナ
は4925円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金はきのうの海外市場は、ドル安一服を受けて利食い売りが出た。
 金はドル安一服が圧迫要因になった。欧州中央銀行(ECB)の利下げや米新規失業
保険申請件数の増加が支援要因になったが、ドル安一服を受けて利食い売りが出た。E
CB)は、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ、預金金利を2.00%とし
た。インフレ率がようやく目標の2%に戻ったことを受け、1年にわたる金融緩和サイ
クルを一時停止する可能性を示唆した。米新規失業保険申請件数は前週比8000件増
の24万7000件と昨年10月以来7カ月ぶりの高水準に達した。
 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は、電話会談を行い、両国間で高まる貿易
摩擦やレアアース(希土類)を巡り議論した。ただ、主要課題は今後の協議に委ねられ
る形となった。ベセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア米通商代表部(UST
R)代表が率いる代表団が中国側と「近く」会談する予定だと述べた。
 銀はきのうの海外市場は、ドル安を受けて買い優勢となった。
【プラチナはドル安が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安が支援要因になった。欧州中央銀行(ECB)の利下げで金融緩和
サイクルを一時停止する可能性があることや、米新規失業保険申請件数の増加を受けて
ドル安に振れた。また米中首脳の電話会談で貿易協議が進展することに対する期待感も
支援要因になった。
<今日の予定>
・全世帯家計調査・消費支出 2025年4月(総務省)
・独貿易収支 2025年4月(連邦統計庁)
・独鉱工業生産指数 2025年4月(経済技術省)
・ユーロ圏域内総生産 2025年1-3月期確報(EUROSTAT)
・ユーロ圏小売売上高 2025年4月(EUROSTAT)
・米雇用統計 2025年5月(労働省)
・建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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