[本日の見通し]石油=堅調、米雇用悪化でも金融緩和は期待しづらい

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年10月限は堅調。ただ、夜間取引で上げは一服し
ている。
 本日は5月の米雇用統計が発表される。弱含んでいる雇用関連指標が目立つほか、消
費者マインドは悪化する傾向にあり、米国の雇用環境の悪化が警戒されている。非農業
部門雇用者数(NFP)の伸びが大きく鈍化するならば、米景気懸念とともに米追加利
下げ期待が強まりそうだ。

 ただ、米経済指標に景気悪化の兆候があるとはいえ、米連邦準備制度理事会(FR
B)は様子見ムードである。トランプ米大統領の関税政策を背景に物価見通しは定まっ
ておらず、金融当局としては辛抱強く待つ以外に選択肢がない。景気悪化局面で金融緩
和が難しく、景気支援がないことによる景気下振れリスクが意識されると金融市場は混
乱しそうだ。
 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比0.11ドル安の63.26ドルで推
移。本日これまでのレンジは63.12〜63.34ドル。
 原油10月限の予想レンジは5万5500円から5万6500円、ガソリン先限は
7万4500円から7万5500円、灯油先限は7万5500円から7万6500円。
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