金・銀午前=金が反発、現物の下げ一服と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は反発。ドル建て現物相場の下げ一服と円安を受けて買い優勢で始まった。その後
は、円安などを受けて堅調となった。銀はニューヨーク高と円安を受けて急伸した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が34〜62円高、金ミニが19.0〜
129.5円高、ゴールドスポットが553円高、銀が3.0〜10.9円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が3万0367枚、金ミニが8787枚、ゴール
ドスポットが2066枚、銀が14枚。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金はドル安一服が圧迫要因になった。欧州中央銀行(ECB)の利下げや米新規失業
保険申請件数の増加が支援要因になったが、ドル安一服を受けて利食い売りが出た。E
CB)は、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ、預金金利を2.00%とし
た。インフレ率がようやく目標の2%に戻ったことを受け、1年にわたる金融緩和サイ
クルを一時停止する可能性を示唆した。米新規失業保険申請件数は前週比8000件増
の24万7000件と昨年10月以来7カ月ぶりの高水準に達した。
 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は、電話会談を行い、両国間で高まる貿易
摩擦やレアアース(希土類)を巡り議論した。ただ、主要課題は今後の協議に委ねられ
る形となった。ベセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア米通商代表部(UST
R)代表が率いる代表団が中国側と「近く」会談する予定だと述べた。
 金先限は日中取引で押し目を買われ、1万5674円まで戻した。ドル建て現物相場
の下げ一服や円安が支援要因になった。円相場は1ドル=143円台後半の円安に振れ
た。銀先限は3月28日以来の高値167.9円を付けた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場は、5月8日以来の高値
3402.22ドルを付けたのち、利食い売りが出て上げ一服となった。アジア市場で
は、朝方の3359.95ドルから、押し目を買われて堅調となった。
 午前11時現在、金が3363.86ドル、銀は3589セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3365.03ドル、銀が3444セント。

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