株価指数先物【引け後】 25日線に沿ったトレンドを継続

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 37770 +250 (+0.66%)
TOPIX先物 2773.5 +20.0 (+0.72%)

 日経225先物(6月限)は前日比250円高の3万7770円で取引を終了。寄り付きは3万7550円と、シカゴ日経平均先物(3万7485円)を上回り、買い先行で始まった。開始直後につけた3万7510円を安値に前場中盤にかけて上へのバイアスが強まり、3万7760円まで買われ、200日移動平均線(3万7620円)を突破。ランチタイム以降は3万7640円~3万7760円辺りと200日線を上回って推移。引けにかけてレンジを上抜け、3万7800円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

 5日の米国市場が下落し、シカゴ先物にサヤ寄せする形で売りが先行するかとみられていたが、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が電話で協議し、貿易交渉の安定化を目指して近く閣僚級協議を開くことで合意しており、米中交渉の進展期待からロングに向かわせたようだ。為替市場ではドル・円が1ドル=143円台後半と、前日から円安に振れていることも安心感につながった。

 25日線(3万7520円)が支持線として意識されるなかで200日線を上回ってきたため、終盤にかけてショートカバーを誘う形にもなったようだ。上向きで推移する25日線に沿ったトレンドを継続する一方で、ボリンジャーバンドの+1σ(3万7960円)に上値を抑えられる状況が続いている。バンドが収斂するなかで煮詰まり感が意識されており、週足でも5月半ば以降は概ね26週線(3万7580円)、52週線(3万7830円)水準での攻防をみせている。

 6月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を来週末に控えて、限月交代に伴うロールオーバーが中心になろうが、狭いレンジでの保ち合いを放れてくるようだと、放れた方向へのヘッジ対応の動きが強まる可能性がある。

 米中貿易摩擦に対する過度な懸念が和らいだほか、日米交渉もG7サミットに合わせて開かれる日米首脳会談までに、一定の着地点がまとまる可能性もあるとみられ、ショートポジションを圧縮させる動きに向かわせそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.61倍に低下した。前日の上昇で抵抗線として意識される25日線に接近してきたため、いったんはNTロングを巻き戻す形でのリバランスが入りやすかった。ただし、-1σ(13.57倍)が支持線として意識されるなかで、25日線と+1σ(13.73倍)を捉えてくるようだと、NTロングに転換する可能性が高まろう。

 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3426枚、ソシエテジェネラル証券が8533枚、JPモルガン証券が3013枚、サスケハナ・ホンコンが2240枚、ビーオブエー証券が1765枚、バークレイズ証券が1545枚、日産証券が1479枚、ゴールドマン証券が1196枚、UBS証券が1176枚、野村証券が1074枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が1万4176枚、ABNクリアリン証券が1万3581枚、モルガンMUFG証券が8532枚、JPモルガン証券が6967枚、バークレイズ証券が4174枚、みずほ証券が4159枚、ゴールドマン証券が3710枚、野村証券が3586枚、ビーオブエー証券が3088枚、BNPパリバ証券が1876枚だった。

株探ニュース

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