●週間見通しゴム、自律反発消化後は上値重い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は280.00円まで下落して年初来安値を更新した後、290円台まで切り返
す展開になった。週前半は世界の自動車市場の混乱に伴う需要減退懸念、産地が減産期
明けの季節トレンドが重視されている。ただし、週後半は短期的な下げ過ぎ感、米中通
商環境の改善期待が安値修正の動きを促し、10円幅の切り返しになった。上海ゴム先
物相場も1万3000元台中盤で下げ一服となっている。
 今週は調整高を消化しつつ、上値の重さを再確認する展開になろう。引き続き中国な
ど自動車市場の減速・混乱が警戒されており、先高観の形成は難しい。産地も減産期明
けで供給量が増えやすく、突発的な供給障害の発生といった動きがみられないのであれ
ば、ゴム相場の上昇余地は限られる。通商環境のリスク評価は揺れ動くが、調整高画一
巡した後は徐々に上値が重くなる見通し。
 予想レンジは275〜300円。
(マーケットエッジ・小菅 努)


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