ゴム市況=軒並み反落、11月限は円高で引け前に軟調に推移し4.7円安

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                RSS3                         TSR20
   2025/06      2025/11       2026/05          2025/07        2026/06
 297.6  - 9.2   289.6  -4.7   286  - 6.0    227.0   0.0     228.0   0.0
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    上海ゴム9月限     13,610     -85(午後3時45分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は、軒並み反落。寄り付きは、上海ゴム夜間安を嫌気して売りが先行
した。中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが夜間取引の下げ幅を縮小していることから
期中は下げ渋るも先限は正午前に3.8円安で推移。午後になり、ジリ安で推移。終盤
に下げ幅を縮小したが、引け前に軟調に推移し、4.7円安で引けた。1ドル=144
円台前半の円高が弱材料。
 TSR20は出来ず。

 大引けのRSS3号は、前営業日比9.2〜4.2円安、活発限月の11月限は同
4.7円安の289.6円、期先26年5月限は同6.0円安の286.0円、総出来
高は243枚、TSR20は全限が同変わらず。上海天然ゴム先物は9月限のみ約定
し、同70ポイント安の1万3640ポイント、他限月は同40〜30ポイント安、総
出来高は72枚。

【11月限は閑散商いのなか軟調、上海株の上昇は波及せず】
 指標の期中11月限は閑散商いのなか軟調。先週後半の自律反発局面は終焉し、戻り
売り優勢。午後になり288.2円まで下落し、今月5日の安値288.2円と顔合わ
せとなる下落。日足は長大陰線引け。
 出来高は6日に続き、200枚台で低迷。小口の買い戻しで反発の可能性はあるが、
弱気相場。14日間の相対力指数(RSI)は39台から36台まで低下し、弱気感が
拡大。30前後まで下落余地あり。
 中国国家統計局が発表した5月の消費者物価指数は前年比0.1%下落となり、4カ
連続でマイナスとなった。デフレ経済からの脱却していないが、中国の代表的株価指数
の上海総合指数は上昇し、5月15日以来の3000ポイント乗せとなったが、ゴム市
場に強気ムードが波及するには至らず。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号が出来ず。TSR20は序盤から売りが先行し
た。午後になると、やや下げ幅を拡大する限月が目立ち、1.6〜0.2セント安で推
移している。
 上海ゴムは軟調、中心限月の9月限は、夜間取引では売り優勢となり、前営業日比
前日比90元安の1万3605元で夜間取引を終えた。日中取引に入ると、幾分、下値
を切り上げ、午前中、70元安の1万3625元で終えた。

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