シカゴ大豆市況=揃って小幅反落、米産地の生育進行が重石に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/07   1,057.50    1,061.75    1,053.50    1,056.00     - 1.25
  2025/08   1,051.75    1,054.25    1,046.75    1,047.75     - 3.00
  2025/09   1,029.00    1,031.50    1,021.50    1,023.00     - 5.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       152,479       255,777        873,749   (- 7,152)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(6月5日までの週)
 大 豆:54万7040トン(前週改定値:30万1459トン)
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米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(6月8日までの週)
 大 豆:作付け:90%(前週84%、前年86%、平年88%)
     発 芽:75%(前週63%、前年68%、平年72%)
     「良」以上:68%(前週66%、 前年72%)
     「劣」以下: 5%(前週 5%、 前年 4%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月15日−6月19日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って小幅反落。終値の前営業日比は6.25〜1.25セント安。中心限月
の7月限は1.25セント安の1056.00セント。

 米産地での好天を受けた生育進展観測が強まるなか売り優勢となった。ただ、米中間
で閣僚級の通商協議がロンドンで開催されていることを受けて米国の大豆輸出回復期待
が高まり、下げ幅は限られた。

 期近7月限は1057.50セントで取引を開始した後に米中通商協議期待から
強含み1061.75の高値を付けた。高値を離れた後も1060セント台に値を乗せ
る場面がたびたび見られたが終盤に軟化しマイナスサイドに値を落として終了。
 米農務省(USDA)発表の6月5日までの大豆の週間輸出検証高は54万7040
トンと、前週改定値の30万1459トンを上回った。累計輸出検証高は4518万
8245トンと、前年同時期の4054万3390トンを約11%上回っている。

 USDA発表によると、6月8日時点の米大豆作付進捗率は90%で、前年の
86%、平年の88%をともに上回った。また、発芽率は75%で、前年の68%、
平年の72%を上回った。一方の作柄のうち良以上は68%、劣以下は5%だった。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温が平年を下回りコーンおよび大豆の発芽および生育ペースが鈍
化。9日の最高気温は五大湖周辺地域が21℃以下、ミシシッピーバレー中部付近が
26℃前後となっている。加えて、オハイオバレー及び五大湖周辺地域では降雨となっ
ており、農作業のペースが鈍化している。
 今週は半ばから後半にかけてモンタナ州から五大湖周辺地域にかけて降雨が発生する
ほか、強い寒冷前線が到来する見込み。ノースダコタ州からニューイングランド州北部
にかけての地域では13日までに最高気温は21℃以下まで低下するだろう。
 6〜10日予報に関しては6月14〜18日間はほとんどの地域で気温および雨量は
平年並〜平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、モンタナ州以外で気温は平年以下まで低下。モンタナ州では9日に
は広い範囲で最高気温が32℃前後に達しているが、レッドリバーバレー北部およびそ
の周辺地域の最高気温は21℃以下に留まっている。一方、プレーンズ南部では降雨が
発生し、冬小麦の収穫を含む農作業のペースが鈍化。
 米国南部では荒天となり農作業が停滞。一部地域では降雨過多となっており、冬小麦
の成熟および収穫が遅延。9日にはテキサス州東部からジョージア州南部にかけての地
域で降雨となっている。
 大豆製品は、大豆油、大豆粕ともに大豆の軟調に追随安となった。大豆油はNY原油
高を受けて下げ幅は限られた。
 大豆粕7月限は前日比0.20ドル安の295.50ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が平年を下回りコーンおよび大豆の発芽および生育ペースが
 鈍化。
・コーンベルトの9日の最高気温は五大湖周辺地域が21℃以下、ミシシッピー
 バレー中部付近が26℃前後。
・6月5日までの大豆の週間輸出検証高は54万7040トンと、前週改定値の30万
 1459トンを上回る。
・6月8日時点の米大豆作付進捗率は90%で、前年の86%、平年の88%を
 ともに上回る。
・6月8日時点の米大豆発芽率は75%で、前年の68%、平年の72%をともに
 上回る。

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