NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1243.0     1290.9      1228.1      1275.1    + 15.5
         (25/10)  1247.0    1297.1      1233.1      1282.0    + 17.6
 パラジウム  (25/ 9)  1082.50    1087.00     1051.00     1065.90   - 26.70
         (25/12)  1094.00    1094.00     1065.50     1074.40   - 26.70
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          68,660         83,532       102,988       (+  3,266)
 パラジウム          4,672          5,385        19,702       (+    329)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,967.62  + 101.85
     前日  144.55/57   1.1487/89   ・ナスダック         19,662.48  +  46.60
     本日  143.49/51   1.1585/87   ・10年米国債利回り      4.36  -   0.05
・NY原油  (25/ 7)   68.04 - 0.11  ・SPDR保有金残高    934.19  -   1.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。前日比はプラチ
ナが14.6〜25.2ドル高、中心限月の7月限が15.5ドル高、パラジウムは
27.20〜25.00ドル安、中心限月の9月限は26.70ドル安。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、ドル安となったが、利食い売りに上値を押
せられた。欧州時間に入ると、利食い売りが出たが、ドル安を受けて押し目を買われ
た。日中取引では、予想以下の米生産者物価指数(PPI)や金堅調を受けて買い優勢
となった。
 パラジウム9月限は、欧州時間から戻りを売られて軟調となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を1228.1〜1261.5ドルのレンジで推移し、
前日比5.2ドル安の1254.4ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、ドル安と
なったが、利食い売りに上値を押せられた。欧州時間に入ると、利食い売りが出たが、
ドル安を受けて押し目を買われた。
 日中取引では予想以下の米生産者物価指数(PPI)や金堅調を受けて買い優勢とな
った。時間外取引の高値を突破すると、踏み上げの動きとなり、一代高値1290.9
ドルを付けた。
 5月の米生産者物価指数(PPI)は前年比2.6%上昇した。伸びは4月の2.5
%上昇から加速した。ただ前月比0.1%上昇と市場予想の0.2%上昇を下回った。
米新規失業保険申請件数は24万8000件と、前週からほぼ横ばいで推移した。8
カ月ぶりの高水準を維持し、労働市場の状況が引き続き緩和していることを示唆した。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1051.00〜1087.00ドルのレンジで
推移し、前日比21.10ドル安の1071.50ドルとなった。9月限は安寄りした
のち、ドル安となったが、手じまい売りに上値を抑えられた。欧州時間に入ると、戻り
を売られて軟調となった。
 日中取引では、1073.00ドルで上値を抑えられると、1055.00ドルまで
下落した。
 11日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比1万1625オンス減の
34万1789オンス、パラジウムは7563オンス減の4万8457オンス。
今日の材料
・4月の英国内総生産(GDP)は、前月比0.3%減と市場予想を大きく下回り、
2023年10月以来の大幅な落ち込みとなった。トランプ米政権の高関税政策の逆風
のほか、国内の税優遇措置終了も下押しした。
・欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、現行の金利水準は「適切な位置
にある」との認識を示した。インフレ率は鈍化が予想されるものの、中期的には目標の
2%に戻る可能性が高いとの見解を示した。
・5月の米卸売物価指数(PPI)は前年比2.6%上昇した。伸びは4月の2.5%
上昇から加速した。前月比では0.1%上昇。市場予想の0.2%上昇を下回った。航
空運賃などサービスコストが低下した。
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、ユーロ圏経済は耐性があることを示
しているものの、関税など成長を抑制し得る多くのリスクに直面しているとの認識を示
した。
・米新規失業保険申請件数は24万8000件と、前週からほぼ横ばいで推移した。8
カ月ぶりの高水準を維持し、労働市場の状況が引き続き緩和していることを示唆した。
市場予想は24万件だった。
・国際原子力機関(IAEA)は定例理事会で、イランが核不拡散義務に違反している
として同国を非難する決議を採択した。
・主要7カ国(G7)の大半の加盟国は、トランプ米大統領が賛同しない場合でも、ロ
シア産原油の取引価格上限を独自に引き下げる用意がある。
・トランプ米大統領は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向は
ないと明言した。一方、引き続きFRBに利下げを迫る中で「何らかの措置を取らざる
を得ないかもしれない」とした。
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