貴金属は、金が続伸して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けて買い優勢とな ろう。銀は夜間取引で先限が下落した。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニュ ーヨーク高を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は10.52ドル高 の3382.27ドル、銀が8セント高の3633セント、プラチナが18.11ドル 高の1289.50ドル、パラジウムは9.10ドル安の1061.12ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.44/46円で、前営業日の 大引け時点から0.37円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万5715円前後、銀は168.0円前後、プラチナ は5520円前後、パラジウムは4900円前後。 【NY金は予想以下の米PPIなどが支援】 金はきのうの海外市場は、予想以下の米生産者物価指数(PPI)や中東情勢の緊張 の高まりを受けて買い優勢となった。 金は予想以下の米生産者物価指数(PPI)や中東情勢の緊張の高まりが支援要因に なった。5月の米PPIは前年比2.6%上昇した。伸びは4月の2.5%上昇から加 速した。ただ前月比0.1%上昇と市場予想の0.2%上昇を下回った。一方、トラン プ米大統領は11日、「中東は危険な場所になり得る」として米軍関係者の撤収を示唆 した。イランのナシルザデ国防軍需相はこれに先立ち、同国国営通信などに対し、対米 交渉が決裂した場合、中東地域の米軍基地への攻撃を示唆した。 トランプ米大統領は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向は ないと明言した。一方、引き続きFRBに利下げを迫る中で「何らかの措置を取らざる を得ないかもしれない」とした。 銀はきのうの海外市場は、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。 【NYプラチナは一代高値の更新が続く】 プラチナはきのうの海外市場では、予想以下の米生産者物価指数(PPI)や金堅調 を受けて買い優勢となった。 プラチナは予想以下の米生産者物価指数(PPI)や金堅調が支援要因になった。5 月の米PPIは前月比0.1%上昇と市場予想の0.2%上昇を下回った。上海プラチ ナの出来高が増加し、中国勢の買い意欲が強いことも支援要因である。 <今日の予定> ・独消費者物価指数 2025年5月確報(連邦統計庁) ・ユーロ圏鉱工業生産 2025年4月(EUROSTAT) ・ユーロ圏貿易収支 2025年4月(EUROSTAT) ・米消費者信頼感指数 2025年6月速報値(ミシガン大) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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