金・銀午前=金が続伸、イスラエルのイラン空爆で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、イスラエルのイ
ラン空爆を受けて堅調となった。銀は夜間取引で先限が下落した。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が166〜179円高、金ミニが
159.0〜187.5円高、ゴールドスポットが638円高、銀が1.9円安。
 午前11時3分現在の出来高は、金が4万0593枚、金ミニが1万2017枚、ゴ
ールドスポットが1930枚、銀が1枚。
【NY金は予想以下の米PPIなどが支援】
 金は予想以下の米生産者物価指数(PPI)や中東情勢の緊張の高まりが支援要因に
なった。5月の米PPIは前年比2.6%上昇した。伸びは4月の2.5%上昇から加
速した。ただ前月比0.1%上昇と市場予想の0.2%上昇を下回った。一方、トラン
プ米大統領は11日、「中東は危険な場所になり得る」として米軍関係者の撤収を示唆
した。イランのナシルザデ国防軍需相はこれに先立ち、同国国営通信などに対し、対米
交渉が決裂した場合、中東地域の米軍基地への攻撃を示唆した。
 イスラエル軍は13日、イラン各地の核関連施設を含む数十カ所の軍事施設を空爆し
たと表明した。カッツ国防相はイランに「先制攻撃」を実施し、反撃を想定して特別非
常事態宣言を発令すると発表した。
 トランプ米大統領は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向は
ないと明言した。一方、引き続きFRBに利下げを迫る中で「何らかの措置を取らざる
を得ないかもしれない」とした。
 金先限は上場来高値1万5888円を付けた。ドル建て現物相場の急伸が支援要因に
なった。円相場は1ドル=142円台後半まで円高に振れた。銀先限は168.0円に
下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、急伸。きのうの海外市場は、予想以下の米生産者物価指数
(PPI)や中東情勢の緊張の高まりを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝
方の3383.87ドルから、イスラエルノイラン空爆を受けて急伸した。
 午前11時現在、金が3427.35ドル、銀は3647セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3371.75ドル、銀が3625セント。

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