●論点解説ゴム、根強い先行き不透明感=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 ゴム相場は280円水準から300円水準まで切り返していたが、再び290円水準
まで軟化している。急落地合が一服した後の修正高になっていたが、改めて上値を圧迫
され始めている。米中通商協議には進展がみられたが、まだ高いレベルの先行き不透明
感が維持されていることが警戒された。トランプ米大統領は、今後1週間半から2週間
以内に、貿易相手国に対して関税を設定して、通知を行う意向を示している。実際にそ
のような対応が行われるのかは不透明だが、通商協議で一定の合意に達したのは依然と
して英国と中国の二ヵ国のみであり、他国との協議は難航している。また、自動車関税
は現在25%だが、国内メーカー保護のためにさらに税率を引き上げる可能性も指摘し
ている。需要不安を蒸し返しつつあることが、ゴム相場の安値修正の動きにもブレーキ
を掛けつつある。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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