<大豆> シカゴ大豆7月限は今月6日から11日にかけて1060セントを上抜く場面も見ら れたが、12日に1038セント台まで値を崩し今月4日以来の安値に達している。 米中通商協議において枠組みの合意に至っているものの、米農務省(USDA)発表 の週間純輸出成約高は11万トン弱にとどまり米大豆輸出が低迷している様子を示して いる。その一方で米大豆生育は順調な生育状態を維持。 米中貿易摩擦に対する過度の警戒感は和らいでいるものの、米国の大豆輸出に回復の メドがたつ、米産地で悪天候の恐れが高まるなど、需給に関する強材料が浮上しない限 り、上値は抑制され上値は抑制され1040〜1055セントのレンジを中心とした値 動きを予想。 <コーン> シカゴコーン7月限は440セント前後での高下が続いている。米産地では概ね順調 に生育が進行し、豊作観測が見込まれ、25/26年度は需給緩和が予想されている。 12日発表の米農務省(USDA)月例需給報告でも、前月より需給引き締まりの可 能性が示されながらも25/26年度の期末在庫率予測は11%台で前年度の見込み 8.9%から上昇が見込まれている。 現在、サフリーニャコーンを生育中のブラジルでも慈雨により生育は順調を維持して いるため、コーンの需給は潤沢な状態が続くと予想される。 米中貿易によるコーンへの影響が限られて価格上昇を刺激する要因に乏しいこともあ り、米産地での高温乾燥懸念が浮上しなければ、今後、数日は440セント前後での高 下が続こう。順調な生育が続けば新穀の12月限から天候プレミアムが剥げ、旧穀の7 月限も手じまい売りで下値を模索の展開か。 <小豆> 取組はゼロが続いており、手出し難となっている。 MINKABU PRESS
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