NY株式13日(NY時間11:48)(日本時間00:48) ダウ平均 42583.86(-383.76 -0.89%) ナスダック 19563.27(-99.21 -0.50%) CME日経平均先物 38240(大証終比:+460 +1.21%) きょうのNY株式市場でダウ平均は下落。一時700ドル超下落する場面も見られた。本日はリスク回避の雰囲気が一気に広がっている。イスラエルがイランを空爆し、イランも100機のドローンをイスラエルに向けるなど中東情勢が緊迫化。イスラエルのネタニヤフ首相は「脅威を排除するまで作戦を続ける」と述べていた。 原油相場が急騰し、WTIは一時77ドル台まで急騰する場面が見られた。現在は72ドル台での推移。市場は、原油相場の急騰による景気の先行きやインフレへの影響を警戒し、中銀のシナリオも変化する。 エネルギーや防衛が買われている一方、航空キャリアやクルーズ、旅行関連が下落。 「典型的なリスク回避の動きだが、今後注目すべきはイランからの反応速度と規模で、それが今回の動きの持続期間を左右する。ただ、多くの場合、こうした動きは初期のショックの後に落ち着くことも多い」との声も出ている。 また、「今回の動きは中銀が想定していた原油価格のシナリオに反しており、インフレを加速させ、成長を鈍化させるリスクがある。ただ、現時点では株式市場にパニックは見られない」との指摘も聞かれた。 米株式市場は、トランプ関税による急落を概ね回復し、2月の過去最高値まであと一歩の水準に迫っている。その分、ここ数日、上値に慎重になっていた中で、一旦利益確定売りが出易い状況にはある。 アドビ<ADBE>が決算を受け下落。好決算ではあったものの、生成AIに特化した新興企業の台頭を前に、同社がソフトウェア業界のリーダーとしての地位を維持できるかについて市場は依然として懐疑的なようだ。 家具インテリア販売のRH<RH>が決算を受け大幅高。売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想外の黒字となった。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを維持した。高級志向の消費者の需要が底堅いことが示唆されている。 USスチール<X>が下落。日本製鉄の同社買収を巡りトランプ大統領は前日、「われわれは黄金株を持つ。大統領がコントロールする」と述べていた。それに対して日鉄の幹部は「経営の自由度がなければ不成立の可能性もある」と述べた。 空飛ぶタクシーを手掛けるアーチャー・アビエーション<ACHR>が大幅安。増資を実施したと発表。1株10ドルで新株を発行し、8億5000万ドルの資金を調達した。 次世代原発を手掛けるオクロ<OKLO>が続落。前日は最大4億ドルの増資計画を発表していたが、条件が確定し、1株60ドルでの発行となった。前日終値よりも低い水準。 ビザ<V>、マスターカード<MA>といったカード株が下落。ウォルマート<WMT>とアマゾン<AMZN>が独自のステーブルコイン発行を模索していると伝わった。 アドビ<ADBE> 392.94(-20.74 -5.01%) RH<RH> 197.54(+20.67 +11.68%) USスチール<X> 51.88(-1.83 -3.41%) オクロ<OKLO> 63.90(-0.58 -0.90%) アーチャー・アビエーション<ACHR> 10.12(-1.61 -13.69%) ビザ<V> 353.97(-17.43 -4.69%) マスターカード<MA> 563.36(-25.93 -4.40%) アップル<AAPL> 197.80(-1.40 -0.70%) マイクロソフト<MSFT> 477.25(-1.62 -0.34%) アマゾン<AMZN> 213.20(-0.05 -0.02%) アルファベットC<GOOG> 177.73(+0.76 +0.43%) アルファベットA<GOOGL> 176.45(+0.75 +0.43%) テスラ<TSLA> 320.42(+1.31 +0.41%) エヌビディア<NVDA> 143.09(-1.91 -1.32%) メタ<META> 692.73(-0.64 -0.09%) AMD<AMD> 117.70(-0.80 -0.68%) イーライリリー<LLY> 823.68(+11.65 +1.43%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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