NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1242.0     1275.2      1230.0      1261.7    +  8.5
         (25/10)  1246.0    1280.0      1235.6      1266.8    +  8.9
 パラジウム  (25/ 9)  1038.00    1063.00     1029.50     1059.40   + 21.60
         (25/12)  1043.00    1070.00     1039.50     1067.10   + 20.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          49,855         53,218        106,400      (+    846)
 パラジウム          3,948          3,685         19,576      (-    188)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,215.80  - 299.29
     前日  144.76/78   1.1559/61   ・ナスダック         19,521.09  - 180.12
     本日  145.23/25   1.1483/85   ・10年米国債利回り      4.39  -   0.06
・NY原油  (25/ 7)   74.84 + 3.07  ・SPDR保有金残高    941.93  +   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。前日比はプラチ
ナが8.5〜9.1ドル高、中心限月の7月限が8.5ドル高、パラジウムは
20.80〜25.60ドル高、中心限月の9月限は21.60ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、米大統領の退避勧告に上値を抑えられた
が、ドル高一服を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、押し目を買われて堅調
となった。日中取引では、米小売売上高の減少に上値を抑えられたが、原油高などを受
けて押し目を買われた。
 パラジウム9月限は、戻りを売られる場面も見られたが、欧州時間から買い戻し主導
で上昇した。
 プラチナ7月限は時間外取引を1230.0〜1275.2ドルのレンジで推移し、
前日比6.3ドル高の1259.5ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、米大統領
の退避勧告に上値を抑えられたが、ドル高一服を受けて押し目を買われた。欧州時間に
入ると、押し目を買われて堅調となった。
 日中取引では、米小売売上高の減少に上値を抑えられ、1246.2ドルまで下落し
た。その後は、原油高などを受けて押し目を買われると、1266.7ドルまで上昇し
た。
 トランプ米大統領は中東情勢を理由に主要7カ国首脳会議(G7サミット)を途中退
席し、帰国した。米大統領はイラン核問題の「真の終結」を望んでいるとしたほか、イ
ランとの協議に特使を派遣する可能性があると述べた。また米軍が中東地域により多く
の戦闘機を配備したことなどを受けて中東情勢に対する懸念が出た。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1029.50〜1051.50ドルのレンジで
推移し、前日比11.70ドル高の1049.50ドルとなった。9月限は高寄りした
のち、他の貴金属の戻りを売られたことに上値を抑えられた。欧州時間に入ると、買い
戻し主導で急伸した。
 日中取引では、米小売売上高の減少によるドル安を受けて1063.00ドルまで上
昇した。その後は、ドル高に転じたことを受けて上げ一服となった。
 16日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比6080オンス減の
33万1666オンス、パラジウムは変わらずの4万8457オンス。
今日の材料
・主要7カ国(G7)は声明を発表し、イスラエルへの支持を表明した上で、イランを
中東の不安定要因だとして、中東地域の平和と安定を呼びかけた。
・トランプ米大統領は、イラン核問題の「真の終結」を望んでいるとしたほか、イラン
との協議に特使を派遣する可能性があると述べた。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、E
CBが「最初の均衡点」に達したとし、追加利下げは今後のデータ次第だと述べた。
・6月の独ZEW景気期待指数は47.5で、前月の25.2から予想以上に上昇し
た。市場予想は35.0だった。
・5月の米小売売上高は前月比0.9%減少した。1月以来4カ月ぶりの大幅な減少と
なった。関税を控えた駆け込み需要の反動による自動車販売の不振が影響し、予想以上
に減少したものの、今のところ堅調な賃金上昇が消費者支出を支えている。市場予想は
0.7%減。
・5月の米輸入物価指数は前月から横ばいで推移した。エネルギー製品の価格低下が寄
与した。ただ、ドル安により他の分野の物価が上昇し、最終的には国内のインフレ高進
につながる可能性がある。4月は0.1%上昇していた。市場予想は0.2%下落。
・6月の米NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は32と、前月の34から
予想外に低下し、2年半ぶりの低水準となった。市場予想は36だった。
・4月の米企業在庫は前月から横ばいで推移し、市場予想と一致した。製造業の在庫が
減少し、第2四半期の国内総生産(GDP)の足かせになる可能性を示唆した。前月は
0.1%増だった。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は、イス
ラエルとイランの軍事衝突を受け、ECBはこれまで以上に機敏な金利政策運営が必要
になるとの見解を示した。
・5月の米鉱工業生産は前月比0.2%低下。前年同月比では0.6%上昇だった。鉱
工業部門の設備稼働率は77.4%と、4月の77.7%から低下。製造業生産指数は
前月比0.1%上昇だった。市場予想は0.2%上昇。
・トランプ米大統領は、イランに対し「無条件降伏」を呼びかけ、米国の忍耐は限界に
近づいていると警告した。
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