シカゴ大豆市況=概ね続伸、作柄の悪化や米国内需要増加観測が買い支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07    1069.75     1075.25     1063.75     1074.00     + 4.25
   2025/08    1071.75     1077.25     1066.50     1076.25     + 4.50
   2025/11    1060.50     1068.75     1056.00     1067.75     + 7.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       334,242         372,646         855,643 (+ 1,633)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月23日−6月27日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は概ね続伸。終値の前営業日比は4.25〜9.00セント高。中心限月の7月
限は4.25セント高の1074.00セント。

 米農務省(USDA)が前日の日中取引終了後に発表した作柄報告で、良以上の比率
が低下するなど作柄の悪化が確認出来たことが買い支援要因になった。また、引き続き
バイオ燃料混合率の引き上げによる米国内需要増加観測も強気材料となった。
 7月限は1069.75セントで取引を開始した後に浮上したが、その後は概ね
1069〜1073セントのレンジで高下。終盤にかけて地合いを引き締め1075.
25セントの高値を付けた後、高値に近い水準を維持して終えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではオハイオバレーで散発的な降雨が発生するなか、一部の農家は完了
を目指し夏穀物の作付を進めている。6月15日時点で米国の大豆作付率は平年を僅か
に下回っているが、作柄はコーン・大豆共に比較的良好を維持。
 米国中部および東部では発達した低気圧が広がり今後数日間は中西部中域〜南域を含
むプレーンズ中部以東で25〜75ミリの雨量を伴う降雨となる見込み。一方、東部に
かけて気温は上昇し、ネブラスカ州以南では今週後半の最高気温は36℃前後が見込ま
れる。
 6日間予報に関しては6月22〜26日にかけてプレーンズ中部および南部から東海
岸にかけて気温は平年を上回る見込み。一方の雨量はほとんどの地域で平年を上回るも
よう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではオクラホマ以南で気温が上昇しニューメキシコ州東部のほとんどの地
域やテキサス州西部では最高気温が36℃前後が見込まれる。プレーンズ南部の気温
上昇によりプレーンズ南部の冬小麦の収穫が進展している。また、プレーンズ北部から
プレーンズ中部に雨は移動している。一方、カンザス州では16日夜間に雹や強風によ
る被害発生が伝えられている。
 南部ではミシシッピーデルタおよびその周辺の一部地域で降雨が発生している。ま
た、土壌水分が過剰な地域では農作業のペースが鈍化。

 大豆製品は、大豆油はバイオ燃料混合率引き上げ計画が引き続き買い支援要因となり
23年9月以来の高水準まで値を切り上げたものの続伸後で転売が入って値を落とし
た。一方の大豆粕は大豆油とのストラドルに絡んだ買いを受けて堅調となった。
 大豆粕7月限は前日比1.40ドル高の285.1ドルで終えた。
今日の材料
・コーンベルトではオハイオバレーで散発的な降雨が発生。
・今後数日間は中西部中域〜南域を含むプレーンズ中部以東で25〜75ミリの雨量
 を伴う降雨。
・ネブラスカ州以南では今週後半の最高気温は36℃前後に。

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