[今日の視点]貴金属=軒並み上昇、現物高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の上昇と円安を受
けて買い優勢となろう。銀は夜間取引で2月限が上昇した。プラチナ系貴金属(PG
M)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は9.92ドル高の
3391.12ドル、銀が70セント高の3710セント、プラチナが8.06ドル高
の1256.04ドル、パラジウムは16.65ドル高の1047.00ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=145.32/34円で、前営業日の
大引け時点から0.59円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5940円前後、銀は171.0円前後、プラチナ
は5455円前後、パラジウムは4900円前後。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はきのうの海外市場は、中東情勢の緊張にを背景としたドル高を受けて売り優勢と
なった。
 金は中東情勢の緊張にを背景としたドル高が圧迫要因になった。イスラエルとイラン
の軍事衝突が5日目に入るなか、米軍が中東地域での戦力を増強するために同地域によ
り多くの戦闘機を配備し、他の軍用機の配備期間を延長していることが当局者の話で分
かった。こうしたなか、トランプ米大統領はイランに対し「無条件降伏」を呼びかけ、
米国の忍耐は限界に近づいていると警告。同時に、イランの最高指導者ハメネイ師を殺
害する差し迫った意図は「今のところ」ないと述べた。
 5月の米小売売上高は前月比0.9%減少した。1月以来4カ月ぶりの大幅な減少と
なった。関税を控えた駆け込み需要の反動による自動車販売の不振が影響し、予想以上
に減少したものの、今のところ堅調な賃金上昇が消費者支出を支えている。市場予想は
0.7%減。
 銀はきのうの海外市場は、欧州時間に買い戻し主導で急伸した。
【NYプラチナは買い戻し主導で上昇】
 プラチナはきのうの海外市場では、欧州時間に買い戻し主導で上昇した。
 プラチナは欧州時間に買い戻し主導で上昇した。上海プラチナの出来高が増加し、中
国勢の押し目買いが入った。ただニューヨーク時間は中東情勢の緊張を受けてドル高に
振れたことが上値を抑える要因になった。トランプ米大統領はイランに対し「無条件降
伏」を呼びかけ、米国の忍耐は限界に近づいていると警告した。イランの反応を確認し
たい。
<今日の予定>
・機械受注 2025年4月(内閣府)
・貿易収支 2025年5月速報(財務省)
・英消費者物価指数 2025年5月(国立統計局)
・ユーロ圏国際収支 2025年4月(ECB)
・ユーロ圏消費者物価指数 2025年5月確報(EUROSTAT)
・米住宅着工・許可件数 2025年5月(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・対米証券投資 2025年4月(財務省)
・米連邦公開市場委員会(FRB)声明発表
MINKABU PRESS 東海林勇行

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