海外サマリー(18日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-
海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 8 3,408.1  +  1.2  シカゴ大豆  2025/11 1,068.25   +0.50
NY銀     2025/ 7 3,691.3  - 23.8  シカゴコーン 2025/12   444.00   +5.25
NYプラ    2025/ 7 1,313.1  + 51.4  NY原油   2025/ 7    75.14   +0.30
NYパラ    2025/ 9 1,059.80 + 0.40  ドル・円               145.10   -0.18
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。シカゴ大豆、コーンは新穀限月に変更。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎NY外為=ドル円は一時144円台前半に下落も145円台前半に戻す
 NY為替市場、ドル円は再び144円台に下落して始まったものの、午後のFOMC
とパウエル議長の会見を受けて145円台に戻している。FRBは大方の予想通りに政
策金利を据え置いたが、注目されていた委員の金利見通し(ドット・プロット)の中央
値は、予想外に年内2回の利下げ予想を維持していた。市場は1回に変更されると見て
いた。ただ、委員の見方は二分しており、一部からは、FOMCは利下げを急ぐ必要性
を感じていないのではとの見方も出ていた。
 また、その後のパウエル議長の会見では、関税のインフレへの影響が強調され、議長
は「関税がインフレに及ぼす影響は根強い可能性がある」との認識を示し、ドルの買い
戻しとともにドル円も145円台に戻す展開。ただ、145円台の上値抵抗は依然とし
て強そうな中、明日以降、維持できるか注目される。
◎NY貴金属=金が小反発、米大統領発言でドル安
 ニューヨーク金は小反発、銀は反落。
 金8月限は小反発。時間外取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて手
じまい売りが出たが、イスラエル軍がイランの核施設を攻撃したことを受けて地合いを
引き締めた。欧州時間に入ると、戻りを売られた。日中取引では、イランの最高指導者
ハメネイ師が無条件降伏を拒否したことを受けて買い優勢で始まったが、手じまい売り
に上値を抑えられた。その後は米大統領の発言を受けてドル安に振れたことが下支えに
なったが、米FOMCで金利据え置きが決定されると、戻りを売られた。
 銀7月限は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて手じまい売りが出た。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、中東情勢の緊張による原油高を受けて押し
目を買われた。その後は、イスラエル軍がイランの核施設を攻撃したことを受けて買い
戻し主導で上値を伸ばした。欧州時間に入ると、テクニカル要因の買いが入った。日中
取引では、中東情勢に対する懸念やドル安を受けて買い優勢となった。
 パラジウム9月限は、買い戻し主導で上昇したが、戻りは売られた。
◎LME=アルミ・銅は小幅安、ニッケルは続落後の買い戻しで大幅反発
 アルミ3カ月物は小反落。2549ドルで小安く取引を開始した後はドル売りの動き
を受けて浮上し、暫く2554ドルを下値支持線とする高もみあいで推移。2560.
50ドルの高値を付ける動きも見られたが、欧州時間にかけて軟化し、2537.50
ドルの安値を記録。欧米株式市場の頭重い足取りのなか引けにかけて買い戻されながら
も戻りは限られ、終値ベースで2550ドル台回復には至らず、小幅安で引けた。
 銅3カ月物は小幅続落。9668ドルで小安く取引を開始した後は、アジア株は頭重
く推移したもののアジア時間のドル安を受けて買いが優勢となり、9730ドルの高値
まで浮上した。ただ、その後はドルが買い戻されたうえ、欧州、米株式市場は共に上値
を抑制されたことから転売が先行し、値を落とし引け前に9648ドルの安値を記録。
幾分、下値を切り上げた、小幅安で取引を終えた。
◎NY原油=続伸、イラン外相は米国との協議を否定
 ニューヨーク原油の期近は続伸。
 米国とイランがオマーンで協議を実施するとのうわさが相場を圧迫する場面はあった
が、これをイランのアラグチ外相が否定し、底堅く推移した。アラグチ外相は「オマー
ンへ交渉団を派遣していない」、「私はテヘランから離れない」と述べている。無条件
降伏を要求する米国に対して、イラン最高指導者のハメネイ師は「無条件降伏は受け入
れない」、「いかなる米軍介入も間違いなく取り返しのつかない損害を伴うことを米国
は認識すべき」と警告し、米国の言い分を受け入れる一方的な平和解決に立ち向かう構
えで、交渉を否定している。ただ、トランプ米大統領は「イラン側が接触してきた」、
「イラン側がホワイトハウスへの訪問を提案した」と述べている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近が小幅続伸、コーンは小麦急伸で堅調
 大豆は期近は小幅続伸も期中以降は反落。

 翌日に奴隷解放日の休日を控えていることで模様眺めの雰囲気が強まるなか、期近の
主要限月は小幅な上昇にとどまった。一方、これまでバイオ燃料混合率引き上げ計画を
手掛かりにして浮上した後で玉整理基調が強まったため期中以降は売り優勢となった。
 コーンは軒並み堅調。

 収穫遅れと作柄低迷が懸念される小麦が、今後も降雨が予想されていることでさらに
収穫が遅れる可能性が浮上するなか大幅高となったことが買い支援要因となった。た
だ、翌日に奴隷解放日の休場を控えているため全体的に模様眺めの雰囲気が強く、上げ
幅は限られた。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。