中東情勢が不安定化しているが、金相場を大きく押し上げるような動きは見送られて いる。第一に、金融市場が冷静な反応を見せていることがある。瞬間的な株安も見られ たが、本格的なリスクオフ化は見送られている。債券、為替市場も大きな反応を見せて いない。第二に原油高の影響だ。原油相場の値位置が切り上がったことで、関税との相 乗効果でインフレ高進のリスクが警戒されている。インフレ環境によって、米連邦準備 制度理事会(FRB)の利下げ対応が困難になるとの見方もあり、最近のドル安圧力に 修正が入っている。地政学リスクに下値を支えられ、金上場投資信託(ETF)買いの 動きも目立つが、先物市場のファンドは上値追いに慎重姿勢を見せている。米軍の軍事 介入といった動きがみられると急伸する可能性も抱えているが、現状では地政学リスク は慎重に消化を進めていくテーマに留まっている。 (マーケットエッジ・小菅 努)
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。