NY原油市況=反発、イラン議会がIAEAとの協力停止法案を承認

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/08     65.12       66.03       64.51       64.92        + 0.55
  2025/09     63.85       64.53       63.20       63.46        + 0.31
  2025/10     62.91       63.38       62.19       62.35        + 0.13
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,408,531             1,952,067    ( - 18,196)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     229.64    + 1.13
                            2025/08     225.65    + 0.69
         改質ガソリン       2025/07     208.24    - 0.33
                            2025/08     206.60    - 0.49
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.31〜
0.55ドル高。その他の限月は0.42ドル安〜0.13ドル高。
 イランと米国の軍事衝突が一時的だったことや、イラン・イスラエル戦争の終結を背
景とした売りが一巡し、買い戻しが優勢となった。イラン議会が国際原子力機関(IA
EA)との協力を停止する法案を承認したことも戻りを後押しした。国家安全保障最高
評議会やイラン最高指導者のハメネイ師の判断次第では、この法案は成立する見通し。
イランが核拡散防止条約(NPT)から脱退する可能性も意識されている。
 トランプ米大統領は北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が終了した後の会見で、
米国とイランが来週会談し、核開発について協議すると主張した。軍事的に衝突し、米
国がイランの核開発施設を破壊したと発表するなかで、イランが協議に応じるのか不
明。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所稼働率が94.7%まで上
昇し、今年最高水準を更新。ドライブシーズン入りしているなかで、ガソリン需要が強
まっている。ガソリン需要の4週間移動平均は日量910万5000バレルまで増加
し、今年の最高水準を塗り替えた。
 改質ガソリンの期近は続落。ヒーティングオイルの期近は反発した。EIA週報でガ
ソリン需要は上向いているが、あまり材料視されず。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 −583.6万(4億1511万)
ガソリン −207.5万(2億2794万)
留出油  −406.6万(1億0533万)
(クッシング地区)
原油 −46.4万(2222万)
*()は在庫総量
今日の材料
・イラン国防相が北京に到着
・英シェル、英BPの買収報道を否定
・NATO首脳会議、国防費を35年までにGDP比5%に引き上げることで合意
・米大統領は議会との機密情報共有を制限へ、イラン空爆情報の漏洩で=米FOX
・米原油在庫の市場予想は前週比100万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比427万7000バレル減
・ガソリン在庫は同76万4000バレル減
・留出油在庫は同102万6000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比7万5000バレル減
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