続伸、イランは核査察を拒否する見通し＝ＮＹ原油概況

NY原油先物8月限（WTI）（終値）
1バレル＝65.24（+0.32　+0.49%）

　中東情勢の混乱が一巡した後、夏場の米国の需給に注目が集まりつつあることが相場を支えた。米国はドライブシーズン入りし、米エネルギー情報局（ＥＩＡ）の週報ではガソリン需要が上向いている。米国の空爆前にイランが核開発施設から濃縮ウランを搬出した可能性が高い一方、イランが今後の核査察を拒否する見通しであることも支援要因。イランのアラグチ外相は「国連の査察団が核施設の被害を評価するためのイラン訪問を望んでいるが、もはや歓迎されない」と述べている。同外相によると「核開発施設は深刻な被害を受けている」ため、査察は必要ないようだ。

　時間外取引で８月限はしっかり。６４．６６ドルまで弱含む場面はあったが、マイナス圏での推移は一時的だった。通常取引開始後は買いが優勢となり６６．４２ドルまで上昇。ただ、上値は重く、高値から押し戻されて引けた。

MINKABU PRESS

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