●論点解説金、利下げ期待で堅調も値動き鈍い＝マーケットエッジ

　金相場は底固く推移しているが、値動きは鈍い。中東地政学リスクの消化が進み、米
金融市場では米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利下げ期待がテーマ化されている。こ
の影響で米金利低下、ドル安が進行していることはポジティブ。特にドルインデックス
は年初来高値を更新しており、金相場は今年最高値を更新しても違和感がない状況にあ
る。ただし、金上場投資信託（ＥＴＦ）は若干の売り越し状態にあり、こちらは地政学
リスクをヘッジするポジション解消がまだ続いていることが窺える。株高やプラチナへ
の投資人気シフトに加えて、金ＥＴＦ残高が漸減傾向にあることが、金相場の上昇エネ
ルギーを抑制している。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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