[6月30日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2026 年 4 月限 6 月 23 日〜 6 月 27 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 15,759 16,171 (24) 15,359 (27) 15,359 -370 銀 168.0 170.1 (26) 167.9 (25) 170.1 +2.1 プラチナ 5,662 6,300 (27) 5,553 (23) 6,096 +451 パラジウム 4,900 5,300 (27) 4,900 (23) 5,300 +400 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 26 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 ( 8) 3,348.0 -37.7 | ドル・円 144.24 1.13 円高 銀 ( 9) 3,692.4 +57.9 | 日経平均 40,150.79 +1747.56 プラチナ (10) 1,415.0 +145.4 | NY原油 ( 8) 65.24 -8.60 パラジウム ( 9) 1,144.60 +89.70 |* ドル・円は15時45分現在、原油は 26日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前回のレビュー】 金は米国のイラン攻撃の行方が焦点、とした。 金は米軍のイラン攻撃を受けて買い優勢で始まったが、利食い売りなどが出て上げ一 服となった。イランは米軍基地を報復攻撃したが、死傷者が出なかったことで停戦の動 きが出た。その後は、米国債の利回り低下やドル安を受けて下げ一服となった。現物相 場は9日以来の安値3297.21ドルを付けたのち、下げ一服となった。金先限は上 場来高値1万6171円を付けたのち、上げ一服となった。 米軍は21日、イランの核施設3カ所を空爆した。イランのアラグチ外相は報復への 選択肢を検討しており、これを実行した後に外交による対応を考慮すると指摘した。地 下に重要な核施設があるイランのフォルドゥには地中貫通弾(バンカーバスター)が使 われたが、イランの高官筋はフォルドウにある高濃縮ウランの大半は攻撃前に別の場所 に移されていたと述べた。トランプ米大統領は23日、イランがカタールの米軍基地に ミサイルを発射する前に米国に事前通告を行ったと述べ、これにより人命が失われるこ とがなかったと表明した。また米大統領は、イスラエルとイランが暫定的な停戦に合意 したと発表した。米軍のイランの核施設空爆に対する被害で異なる見方が出ており、核 施設の被害状況を確認したい。イランのアラグチ外相は26日、米国と協議を行う予定 は現時点ではないと述べた。核計画の新たな現実を巡る状況がイランの今後の外交姿勢 を決定するとの考えを示した。 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は24日の下院金融サービス委員会で行っ た証言で、トランプ米大統領が求めている利下げを検討する前に、関税の引き上げで物 価が押し上げられるか見極めるため、一段の時間が必要との見解を示した。ただ適切な 時期が来れば、利下げが継続すると想定と述べており、利下げ期待から米国債の利回り が低下した。米大統領がパウエル米FRB議長の後任を9月か10月までに選出・発表 することを検討していると伝えられた。第1四半期の米国内総生産(GDP)確報値は 年率換算で前期比0.5%減と、改定値の0.2%減から下方修正された。個人消費の 大幅な下方修正を反映したもので、米政権が掲げる大規模関税措置に起因する歪みが浮 き彫りになった。米新規失業保険申請件数は1万件減の23万6000件だった。減少 したものの、一時解雇(レイオフ)されたより多くの人々が職探しに苦労していること から、6月の失業率は上昇する公算が高い。事前予想は24万5000件だった。 【金ETF残高は増加】 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は26日時点で 1140.40トンとなり、前週末比3.26トン増加した。米国で3.15トン、英 GBSで0.01トン、英ETFSで0.12トン増加、南アで0.02トン減少し た。米国では中東情勢の緊張の高まりを受けて週初に投資資金が流入した。一方、米商 品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、6月17日時点のニューヨー ク金の大口投機家の買い越しは20万0648枚となり、前週の18万7481枚から 拡大した。今回は新規買いが1万4591枚、新規売りが1424枚出て、1万 3167枚買い越し幅を拡大した。 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、ルッテ事務総長は米大統領の要求に応じ て加盟各国が防衛支出を現在の目標である国内総生産(GDP)比2%から5%に大き く引き上げると約束、そして米国がNATO集団防衛の順守を再確認した。一方、欧州 連合(EU)加盟27カ国の首脳は、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求めるとと もに、イスラエルがEUとの合意条件を順守しているかに関する報告を巡る協議を続け るとの考えを示した。またウクライナ侵攻を巡るロシアへの制裁をさらに6カ月間延長 することで合意した。ウクライナのゼレンスキー大統領は欧州理事会に対し、ウクライ ナのEU加盟に向けた「明確な政治的メッセージ」を示すよう求めた。 【銀はドル安で押し目を買われる】 銀の現物相場は金急落につれ安となって5日以来の安値35.31ドルを付けたの ち、ドル安を受けて押し目を買われた。イスラエルとイランの停戦を受けて株高に振れ たことも支援要因である。 26日のニューヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比115.91 トン増の1万4866.19トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC) の建玉明細報告によると、6月17日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは 6万7174枚となり、前週の6万6650枚から拡大した。新規買いが新規売りを上 回った。 当面の予定(イベント・経済統計) 30日 鉱工業生産指数 2025年5月速報(経済産業省) 中国製造業購買担当者景況指数 2025年6月(中国物流購買連合会) 中国非製造業購買担当者景況指数 2025年6月(中国物流購買連合会) 英国内総生産 確報値 2025年1-3月期(国立統計局) 独雇用統計 2025年6月(連邦雇用庁) 独消費者物価指数 2025年6月速報(連邦統計庁) シカゴ購買部協会景気指数 2025年6月(シカゴ購買部協会) 1日 ●香港(特別行政区成立記念日)、カナダ(建国記念日) 短観 概要及び要旨 6月調査(日本銀行) 中国製造業購買担当者景況指数 2025年6月(財新) ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年6月確報(Markit) ユーロ圏消費者物価指数 2025年6月速報(EUROSTAT) 米製造業景況指数 2025年6月(ISM) 2日 ユーロ圏雇用統計 2025年5月(EUROSTAT) 全米雇用報告 2025年6月(ADP) 3日 中国サービス業購買担当者景況指数 2025年6月(財新) 米貿易収支 2025年5月(商務省) 米雇用統計 2025年6月(労働省) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米製造業新規受注 2025年5月(商務省) 米非製造業景況指数 2025年6月(ISM) 4日 ●米国(独立記念日) 全世帯家計調査・消費支出 2025年5月(総務省) 独製造業受注 2025年5月(経済技術省) ユーロ圏生産者物価指数 2025年5月(EUROSTAT) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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