●週間見通し穀物、産地降雨が続くと上値重い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は産地好天を手掛かりに上値の重い展開になった。産地では受粉期に差し掛かり
始めているが、降雨が続いていることでホット・アンド・ドライは回避されている。こ
のため、豊作期待が強く、それが穀物相場全体の上値を圧迫する展開になった。また、
中東情勢を巡る緊張緩和を受けて、原油相場が急落したこともネガティブ。旧穀はトウ
モロコシが400セント、大豆が1000セントの節目に迫る展開になった。
 今週は安値低迷が続こう。産地天候次第になるが、このまま降雨が続くと上値の重い
展開が続きやすい。受粉期のホット・アンド・ドライが回避されるのであれば、相場の
上昇余地は乏しい。割高感は乏しい値位置とあって下落余地は限られる見通しだが、そ
れでも自立反発の有無が問われる地合に留まろう。ただし、高温傾向は強くなっている
ため、仮に乾燥予報に転じると、これまでの低迷相場の反動で急伸する可能性がある。
また、6月30日には米農務省(USDA)の作付面積と四半期在庫の発表を控えてい
ることがイベントリスクになる。月末と重なるため、一時的に荒れる可能性は想定して
おきた
い。
 予想レンジは旧穀でトウモロコシが395〜420セント、大豆が990〜1040
セント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。