●短期見通し穀物、天候リスク不在中は上値重い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、作付け期を無難に消化したが、生育期も天候は安定している。受粉
期が始まったが、産地で降雨が観測されていることが嫌気されている。まとまった降雨
で乾燥は回避されており、豊作期待が維持されている。このまま400セント台前半で
の低迷が続く見通し。値頃感もある価格水準だが、上昇には受粉期の乾燥懸念浮上が求
められる。乾燥予報が伝り、ホット・アンド・ドライが警戒される状況になるまでは、
上値の重さが維持されよう。30日に米農務省(USDA)の作付面積と四半期在庫が
発表される。
 大豆は、作付けが順調に終了した。受粉期の天候リスクが焦点になるが、現状では産
地天候は安定しており天候リスク織り込みの必要性は乏しい。ホット・アンド・ドライ
が警戒される時期だが、産地では雨がちな天候が続いており、土壌水分環境は安定して
いる。値頃感もある価格水準だが、1000セント台前半で低迷が続きやすい。ホッ
ト・アンド・ドライの懸念が浮上すると、上昇地合に転じるリスクを抱えている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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