米雇用統計待ち、ドル円143円台後半 ポンドには買戻し=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、揉み合い商状。米雇用統計待ちのムードが広がっている。ドル円は東京市場で143円台半ばから144円手前水準まで買われた後、ロンドン時間には143円台後半で揉み合っている。ユーロドルは1.17台後半から1.18台乗せ水準と前日NY終値を挟んだ小動きが続いている。そのなかではポンドドルはやや買いに動意付いている。スターマー英首相が、リーブス英財務相について「全幅の信頼、足並みそろえて作業」としたことがポンドや英国債の買い戻しを誘い、英株価指数も堅調に推移している。ポンドドルは1.36台前半から後半へと上昇している。対円や対ユーロでもポンド買いの動き。ただ、日本時間午後9時30分の米雇用統計待ちで次第に値動きは落ち着いた。ユーロ円は169円台後半、ポンド円は196円台半ばなどで推移している。ユーロ圏と英国のサービス業PMI確報値は、いずれも速報値から上方改定されたが、それ自体に対する相場の反応はほとんど見られなかった。 ドル円は143円台後半での取引。東京午前に143.45近辺まで下押しされたあとは、買いが優勢に。ロンドン序盤にかけて143.93近辺まで高値を伸ばした。その後は上値を抑えられているが、下押しも143.60台までと限定的。米雇用統計待ちとなっている。 ユーロドルは1.18付近での取引。東京市場から1.1787-1.1810までの狭いレンジ取引が続いている。前日NY終値を挟んで動意薄の展開。ユーロ円はやや円安方向の動き。東京午前に169.32近辺まで下押しされたあとは、買いが優勢となりロンドン序盤には169.87近辺まで買われた。その後は169.50台まで一時反落と上昇一服。対ポンドではややユーロ売りの動き。この日はECB当局者から目立った発言は報じられていない。ユーロ圏のサービス業PMI確報値は速報値から上方改定されたが、反応薄だった。 ポンドドルは1.36台後半での取引。東京午後に1.3624近辺まで下押しされたあとは、買いに転じている。スターマー英首相 がリーブス英財務相について「全幅の信頼、足並みそろえて作業」と述べており、ポンド買い、英国債買い、英株買いの反応が広がった。ポンドドルは1.3676近辺まで一時上昇。その後は1.3640台まで反落したが、下値は堅く1.36台後半での揉み合いとなっている。ポンド円は東京午前の195.76近辺を安値にロンドン序盤には196.71近辺まで買われた。その後は上昇一服も、足元では196円台半ばに落ち着いている。ユーロポンドは0.8628から0.8655までのレンジで振幅。ロンドン時間にはポンド買いが優勢になっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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