<コーン> シカゴコーン期近12月限は6月25日から27日にかけて420セントを割り込む 低迷となり一代安値を更新したが、その後は反発に転じて7月3日に終値で430セン ト台後半まで値を戻して引けた。 米産地では順調な生育が続いており、適時の雨にも恵まれていることで天候リスクに 対する懸念は薄い。7月は開花〜受粉と生産量に最も影響を与える時期となるが、現時 点での作柄は良以上が70%を超える良好な状態であるうえ、目先は気温は上昇しなが らも雨量に恵まれる見通しとなっていることで生育懸念は買い材料として上がっていな い。 一代安値から値を戻したことで下げ一巡感は強いものの、騰勢を維持するほどの手が かりも欠ける状況のうえ、チャート面でも6月下旬の下げ幅をほぼ相殺しているた め、ここからの上げ余地は限られそう。作柄報告に加え、11日に米農務省(USD A)発表の月例需給報告が注目材料。 <大豆> シカゴ大豆期近11月限は6月下旬に急落となり、一時1020セントを割り込む動 きを見せていたものの、その後は値位置を切り上げて、1058セント台まで戻した。 米産地では良好かつ順調な生育が続いているが、米政権による一つの大きな美しい政 策(OBBBA)下でのバイオ燃料油政策を受け、バイオ燃料油生産用としての大豆需 要の増加期待が高まっている。 3日の取引で1040セント台を維持して引け、6月終盤の急落前の水準まで値を戻 しつつある。燃料油生産用としての需要増見通しも1020セント台から1050セン トに迫る動きを見せるなか織り込んだ感が強いため、ここから先の上げ余地は限られそ う。 ただ、強気な需給が下支え要因になると見られ、目先は1040セントを下値支持線 にしての高もみが想定される。11日に米農務省(USDA)から発表される月例需給 報告で次の方向性を示すか。 MINKABU PRESS
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