●週間見通しゴム、安値低迷局面が続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は310円水準でやや底固く推移した。売買テーマが定まらず売買が交錯する不
規則な値動きになったが、戻り高値を更新している。株価、円相場、原油相場などの動
向とも関係のない値動きが目立ち、売買テーマが定まらない投機色の強い値動きになっ
た。上海ゴム相場は一貫して1万4000元水準で売買が交錯している。米中製造業指
標の改善はポジティブだが、全体的にトレンドが定まらなかった。
 今週も方向性が定まりづらい。「相互関税」の上乗せ分の一時停止措置が9日で期限
切れを迎えることで、通商環境に混乱がみられるとゴム相場も上値を圧迫されやすくな
る。逆に通商合意の成立が相次ぐようだと、買いが膨らみやすくなる。ただし、前週は
株価や円相場とも整合性が取れない投機色の強い値動きが目立ったため、今週も不規則
な値動きが繰り返されやすい。チャートが戻り高値を更新しているため、5月下旬の
310〜330円水準が試されるが、安値低迷状態の中で修正高の有無が問われる地合
に留まろう。
 予想レンジは300〜325円。
(マーケットエッジ・小菅 努)


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