●週間見通し穀物、産地降雨だと戻り売り優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週のトウモロコシ相場は410セント台中盤まで値下がりした後、430セント台
後半まで切り返す不安定な地合になった。豊作環境を背景とした売り圧力は強く、下値
模索の展開が続いた。年初来安値を更新している。しかし、短期的な下げ過ぎ感に加え
て、4日が独立記念日で休場となることで持高調整のニーズも強く、安値からは大きく
切り替えした。大豆相場も1010セント台まで値下がりした後、1050セント水準
まで切り返す展開になった。
 今週は、戻り売り優勢の展開になろう。受粉期に突入しているが、産地で雨がちの天
候が続くのであれば、先高観の形成は難しい。豊作期待が維持されると、前週の安値修
正の動きの反動もあり、戻りを売られやすい。産地で天候リスクが浮上するか、価格低
下が需要を強く刺激するようなことがなければ、上値の重さが維持されよう。通商環境
を巡る動きにも注意が必要だが、強弱材料が交錯しやすい。11日に米農務省(USD
A)報告が発表されるため、イールド見通しの修正状況には注意が必要。
 予想レンジは、トウモロコシが415〜450セント、大豆が1020〜1065セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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