[今夜の視点]金・銀=関税交渉の継続見通しが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場では、欧州時間に上げ一服となっ
た。アジア市場では、朝方の3330.87ドルから、米国と各国の関税交渉継続見通
しを受けて売り優勢となった。午後に入ると、米大統領のBRICSの反米政策に関す
る発言を受けてドル高に振れると、3305ドル台まで下落した。

 上乗せ関税の一時停止期限が9日に迫るなか、トランプ米大統領は関税率の通知を開
始する。ただベッセント米財務長官は関税率の適用は8月1日からなので、合意に近づ
いていない国が譲歩案を提示する時間はなおあると述べた。関税交渉の継続見通しが金
の圧迫要因になった。一方、BRICSの反米政策に協調するいかなる国に対しても、
追加で10%の関税を課す考えが示されると、ドル高に振れた。

<今夜の予定>
・独鉱工業生産指数 2025年5月(経済技術省)
・ユーロ圏小売売上高 2025年5月(EUROSTAT)
・建玉明細報告(CFTC)
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