LME市況=軒並み続落、米関税不安やドル高傾向を受け売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物        3カ月物
    アルミ        2,570.13  -   16.47     2,573.50  -   16.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅         9,909.30  -   50.55     9,829.50  -   35.00
    ニッケル      14,972.22  -  128.69    15,177.00  -  113.00
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 アルミ3カ月物は続落。2600.50ドルで小幅反発で取引を開始した後、この日
の高値となる2601ドルまで上昇したが、銅の軟化につれ安となり、2555.50
ドルの安値を記録。欧州の時間帯に買い戻されたが2580ドルに近づくと上値が重く
なる動きが続いた。米国の時間帯を迎えてからも、米トランプ政権による相互関税上乗
せ分の通知開始の発表や、BRICS諸国の反米政策に同調する国に対する関税賦課の
姿勢が弱材料視されたうえ、ドル高も重石となり、低迷したまま取引を終了。
 銅3カ月物は続落。9870ドルで小幅反発で取引を開始した後、9872.50ド
ルまで値を伸ばす動きが見られたが、その後はアジア株の頭重い動きに追随して値位置
を落とし、6月24日以来の安値となる9774ドルまで下落。その後に買い戻されな
がらも9815ドル付近を上値抵抗線にしての高下が続いた。米トランプ政権は発動さ
れる8月1日までは交渉の余地があるとしながらも相互関税の上乗せ分についての通知
を開始するとしたことや、米大統領によるBRICSによる反米政策に同調する国に対
する追加関税賦課の姿勢、ドル高が重石となり、低迷が続いた後、引けにかけて買い戻
す動きが見られたが戻りは限られた。
 ニッケル3カ月物は続落。1万5325ドルで小高く取引を開始したが、寄り付き値
がこの日の高値となった。その後は他非鉄貴金属の軟調に追随して値を落とし、一時
1万5070ドルの安値を記録。売り警戒感から買い戻す動きも見られたが戻りは限ら
れ3ケタの下げ幅を記録した。
今日の材料
・7日のアジア太平洋株式市場は総じて下落。
・中国上海総合指数は小幅続伸、0.81ポイント高の3473.13ポイント。
・欧州株はまちまち。英FTは企業の業績悪化への懸念を背景にエネルギー株が売ら
 れ、相場を押し下げた。独DAXは金融株やテクノロジー株が堅調だった。
・米トランプ政権による相互関税上乗せ分の通知開始が発表。日本と韓国からの輸入
 品に対しては、8月1日から25%の関税を課すと表明。
・ドルは上昇。ドル円は1ドル=146.20円台まで上昇。ユーロドルは1ユーロ=1.1683
 ドルまで下落となり、6月27日以来の安値をつけた。
・米国株は下落。ニューヨークダウは422.17ドル安。ナスダック指数は188.58ポイント
 安(0.92%低下)。
・ニューヨーク貴金属はドル高から軒並み下落。ニューヨーク原油は時間外取引では
 売り優勢も日中取引では買い優勢に転じた。
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