−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,342.8 - 0.1 シカゴ大豆 2025/11 1,020.75 -28.50 NY銀 2025/ 9 3,690.4 -18.0 シカゴコーン 2025/12 420.75 -16.25 NYプラ 2025/10 1,373.3 - 8.8 NY原油 2025/ 8 67.93 + 0.93 NYパラ 2025/ 9 1,114.70 -33.00 ドル・円 146.06 + 1.08 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は146円台前半まで上昇 NY為替市場、ドル円は一本調子の上げを演じ、146円台に上昇。トランプ大統領 が本日、8月1日から日本からの輸入品に25%の関税を課すと投稿したことで円安の 動きが加速。ドル円は146円台に上昇し、一時146.25円付近まで上昇。100 日線に顔合わせした。 一方、本日の為替市場はドル高が優勢となったこともドル円をサポート。先週の米雇 用統計が予想外の強さだったことでドルの見直し買いが続いている。トランプ大統領が 関税を発表する中、根強いドル安期待はあるものの、FRBの早期利下げ期待が後退 し、ドルショートも積み上がっていることから、短期的にドルは買い戻されるとの見方 も出ている。 ただ、アナリストからは、「ドルの持続的な回復には条件が整っていない」との指摘 が出ている。見方を変えるには、金利においてドルが他通貨に対する名目および実質利 回りの優位性に対してプラスの反応を示す兆候が必要だという。 今年のドルと金利差の関係は崩れていると指摘。これは最近のドル安は他の要因によ って支配されていることを示唆しているという。要因としては、米経済政策の不確実性 の高まり、ドル変動の損失に対するヘッジ、そして米経常赤字の圧力といった構造的な 要因が挙げられると述べていた。 また、先週の米雇用統計についても表面上の数字ほど強い内容ではないとの見解も出 ている。州・地方政府の教職員による押し上げ分を除くと、民間部門の雇用者数の増加 は7万4000人に留まり、失望的な数字だったという。市場はポジティブな反応を見 せていたものの、期待値が極端に低下していたことが要因と分析していた。 ◎NY貴金属=総じて下落、ドル高が圧迫 ニューヨーク金は小幅続落、銀は反落。 金8月限は小幅続落。時間外取引では、米大統領が各国に関税率の通知を開始すると 発表したが、米財務長官が関税適用となる8月1日まで交渉の余地があるとしたことを 受けて売り優勢となった。また米大統領がBRICSの反米政策に同調する国に追加関 税を課すとし、ドル高に振れたことも下げ要因となった。日中取引では、押し目を買わ れた。その後は、米大統領が日本と韓国からの輸入品に対して25%の関税を課すと表 明し、ドル高に振れたが、金に逃避買いが入った。 銀9月限は関税交渉の継続見通しを受けて買われる場面も見られたが、金軟調やドル 高を受けて戻りを売られた。日中取引では、押し目を買われて下げ一服となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。 プラチナ10月限は続落。時間外取引では、米大統領が各国に関税率の通知を開始す ると発表したが、米大型減税・歳出法の成立や関税交渉の継続見通しを受けて買い優勢 となった。ただその後は、金軟調やドル高を受けて戻りを売られた。日中取引では、金 堅調を受けて押し目を買われた。 パラジウム9月限は他の貴金属の軟調やドル高を受けて売り優勢となった。 ◎LME=軒並み続落、米関税不安やドル高傾向を受け売り優勢に アルミ3カ月物は続落。2600.50ドルで小幅反発で取引を開始した後、この日 の高値となる2601ドルまで上昇したが、銅の軟化につれ安となり、2555.50 ドルの安値を記録。欧州の時間帯に買い戻されたが2580ドルに近づくと上値が重く なる動きが続いた。米国の時間帯を迎えてからも、米トランプ政権による相互関税上乗 せ分の通知開始の発表や、BRICS諸国の反米政策に同調する国に対する関税賦課の 姿勢が弱材料視されたうえ、ドル高も重石となり、低迷したまま取引を終了。 銅3カ月物は続落。9870ドルで小幅反発で取引を開始した後、9872.50ド ルまで値を伸ばす動きが見られたが、その後はアジア株の頭重い動きに追随して値位置 を落とし9774ドルの安値まで下落。その後に買い戻されながらも9815ドル付近 を上値抵抗線にしての高下が続いた。米トランプ政権は発動される8月1日までは交渉 の余地があるとしながらも相互関税の上乗せ分についての通知を開始するとしたこと や、米大統領によるBRICSによる反米政策に同調する国に対する追加関税賦課の姿 勢、ドル高が重石となり、低迷が続いた後、引けにかけて買い戻す動きが見られたが戻 りは限られた。 ◎NY原油=反発、主要産油国の追加増産から需要の強さを連想 ニューヨーク原油の期近は反発。 世界最大の石油消費国である米国で需要が堅調に推移していることが相場を押し上げ た。米国は夏季休暇シーズンに入っており、独立記念日を含む3連休から季節的な燃料 需要の拡大が加速しているとみられている。石油輸出国機構(OPEC)プラスの中核 を占める8カ国が8月の増産幅を日量54万8000バレルとすることで合意し、これ までの日量41万1000バレルから上積みしたことは重しとなる場面もあったが、供 給拡大を急ぐ主要産油国の動きからも需要の強さが連想された。サウジアラムコが代表 的な油種について8月のアジア向けの公式販売価格(OSP)を引き上げたことも需要 の底堅さを意識する手がかりとなった。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=揃って大幅反落、米産地の良好な天候やドル高などで 大豆は大幅反落。 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週を上回ったものの、米大統領によ るBRICSの反米政策に同調する国に追加関税を課すとの姿勢を受けた輸出不安や、 ドル高傾向が重石となり、売り優勢となった。また、米産地での良好な天気とこれを受 けて順調に生育が進行しているとの見方も売りを呼ぶ要因になった。 コーンは総じて大幅反落。 米産地では開花〜受粉と生産量に最も影響する時期を迎えるなか、天候に恵まれてお り、順調な生育が見込まれることが弱材料となった。また、米大統領によるBRICS 諸国の反米政策に同調する国に対する追加関税賦課の姿勢やドル高も重石となった。 12月限はこの日の下落で今月2日〜3日にかけて記録した上げ幅をあっさりと相殺し た。 MINKABU PRESS
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