ドル安円安からドル円はしっかり=東京為替概況 午前中はドル安円安。トランプ大統領が日本や韓国、東南アジア、東欧などを中心に8月1日からの関税を示した。日本への25%関税などが示される中、発動が当初相互関税の期限とされた7月9日ではなく8月1日となり交渉の余地が生じていることなどからドル売りとなり、ユーロドルが1.1700台から1.1750付近まで上昇するなどドル売りの動きが見られた。もっともドル円に関しては円売りの勢いが強く、午前の相場で146円45銭前後までと昨日高値を超えて上昇。日本への25%関税による日本経済の鈍化警戒、輸出額が減ることによる実需のドル売りの減少、参議院選での与党勢力の厳しい状況を受けた日本売り、勢いのある一部政党の主張する積極的な国債発行による信用棄損警戒などが円売りにつながっていると見られた。 ドル円は高値を付けた後、反落。行き過ぎ感への警戒、ドル円を除くドル安傾向を受けた売りなどが重石となった。午後に入っても流れが続き、一時145円80銭台までドル安円高となったが、円安警戒が継続する中調整一巡後は反発。146円10銭台を付けている。 ユーロドルは海外市場で1.1680台を付けたものの、すぐに1.17台を回復。ユーロの底堅さへの意識と東京朝のドル安傾向もあって、朝の1.1700台から1.1750近くまで上昇。その後も高値圏での推移が続いた。 ユーロ円はトランプ関税などを受けた円売りと、対ドルでのユーロ買いの両面からしっかり。朝の170円90銭台から171円80銭台まで上値を伸ばした。高値を付けた後、少し調整が入るも高値圏でもみ合っていたが、ドル円が145円80銭台まで売られる中で、一時171円30銭台まで売りが出た。その後はドル円の146円台回復もあってユーロ円も安値から買い戻しが入っている。 13時半に結果が公表された豪準備銀行(中央銀行)金融政策会合は、大方の0.25%の利下げ予想に反して政策金利を据え置いた。前回5月の会合で0.25%の利下げが実施された際に、0.5%利下げも議論されたことが議事要旨で示されたことや、前回会合後の豪主要指標の厳しい結果などから、今回の利下げはかなりの確率で織り込まれていただけに発表後は豪ドル高となった。対ドルで0.6513前後で発表を迎え0.6550台へ急騰。少し調整も豪ドル高圏での推移。対円では95円05銭前後で発表を迎え、95円70銭前後まで急騰。少し調整が入るも95円30銭台までで、その後95円50銭台を付けるなど豪ドル高が優勢。 MINKABUPRESS 山岡
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