−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,316.9 -25.9 シカゴ大豆 2025/11 1,017.50 - 3.25 NY銀 2025/ 9 3,674.9 -15.5 シカゴコーン 2025/12 414.25 - 6.50 NYプラ 2025/10 1,391.3 +18.0 NY原油 2025/ 8 68.33 + 0.40 NYパラ 2025/ 9 1,121.70 +7.00 ドル・円 146.53 + 0.42 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は146.90円台まで上昇 NY為替市場、序盤はドル高が優勢となったほか、トランプ関税の発表を受けた円安 も続き、ドル円は147円に接近する展開が見られた。後半になると、その動きは一服 し、146円台半ばに伸び悩んだ。8日の上げで100日線を突破する展開が見られ、 水準を維持できれば、チャート的には底値を形成しそうな気配も出ている。 前日発表のトランプ関税が注目を集めているが、7月9日の期限が8月1日に再延長 された。日本の場合であれば、4月2日の最初の発表時点では関税率が24%だった が、今回はそれが25%に1%上乗せされ、猶予期間が90日から3週間に短縮され、 再び先送りしただけのイメージ。トランプ大統領は本日「一切の延長措置は行わない」 と投稿していたが、一部では懸念されていたほど厳しくはならないのではと、懐疑的に 見ている向きも少なくない。 関税措置に対する見方は分かれている。「関税によるインフレをを考慮すれば、ドル にとっては完璧な上向きの嵐。米経済指標がFRBの追加利下げを抑制し続けている現 状ではなおさらだ」といった声が聞かれる。一方、ドル安が今後も続くとの見方も根強 い。「今回の関税措置は最終的に米経済により大きな悪影響をもたらし、米国が国際貿 易のルールや秩序を適切に運営できているのかという疑念を強める。ドル安を再燃させ る要因は依然として数多く存在している」といったコメントも出ている状況。 ◎NY貴金属=金はドル堅調が警戒され続落、PGM系貴金属は反発 ニューヨーク金、銀は続落。 金8月限は続落。時間外取引では、前日発表のトランプ関税の交渉期限が7月9日か ら8月1日に再延長されるなか、欧州時間に入り、小幅に下げ幅を拡大し、8ドル超の 下落で推移。日中取引では、翌9日に6月17・18日に開催の米連邦公開市場委員会 (FOMC)の議事録の公表を控え、玉整理の動きが増えるなか、手じまい売りが先行 し、下げ幅を拡大した。序盤、ドルが対ユーロ、対円ともに上昇し、ドルが堅調に推移 したことが警戒された。中盤からドルが対ユーロで反落となったことで下げ幅を縮小し たが、逃避買いの動きが活発化せず、軟調地合いを払拭できずに取引を終えた。 銀9月限は時間外取引で小幅安で推移。日中取引では、金の一段安につれ安となった 後、下げ幅を縮小した。 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、トランプ米大統領が8月1日からの新た な関税率を公表したが、交渉の余地を残していることからアジア株が堅調に推移を受 け、アジア時間から買い優勢。欧州時間に入り、一段高となり、16ドル超の上げ幅を 維持して推移。日中取引では金、銀が下げ幅を拡大したことが上値圧迫要因となり、上 げ幅を縮小したが、ドル建て現物相場が1350ドル台〜1360ドル台で堅調に推移 から2ケタ高を維持して引けた。 パラジウム9月限は反発。時間外取引から反発し、欧州時間でも17ドル超の上げ幅 を維持。日中取引は上げ幅を縮小も小高く推移した。 ◎LME=アルミは反発、銅・ニッケルは米関税不安が重石となり続落 アルミ3カ月物は反発。2572ドルで小幅安で取引を開始。トランプ政権による相 互関税の上乗せ分の通達が行われながらも8月1日の発動日まで交渉の余地がある、と されたことで楽観的な見方が広がり、アジア株が堅調となったことを好感し2600ド ルの高値まで浮上。その後は銅の軟調もあり、高値からは値を落としたものの、プラス サイドを維持して終えた。 銅3カ月物は続落。9797ドルで軟調で取引を開始。トランプ政権による相互関税 の上乗せ分の発表が行われながらも8月1日までの発動までに交渉の余地があるとされ たことを受けアジア株高となったことを映し9888.50ドルの高値に達する場面も 見られたが、その後は軟化に転じた。米国の時間帯には米関税不安から9800ドルを 割り込み一時は9569.50ドルまで下落。その後は9800ドルを上値抵抗線とす る低迷となり、安値圏のまま取引を終了。米トランプ大統領は銅に対する輸入関税を 50%に引き上げると発表した。 ◎NY原油=続伸、米国の減産見通しから買い戻しが優勢 ニューヨーク原油の期近は続伸。 世界最大の産油国である米国の減産見通しが相場を押し上げた。米ベーカー・ヒュー ズが発表する米石油掘削リグの稼働数は原油生産量の維持に必要な水準とみなされてい る440基を下回って減少を続けており、近々減産が始まると想定されている。米エネ ルギー情報局(EIA)が発表した短期エネルギー見通し(STEO)で、2025年 の米原油生産見通しを前月の日量1342万バレルから1337万バレルまで下方修正 したことも支援要因。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=続落、米産地の良好な生育と米関税不安から 大豆は軒並み続落。 前日日中取引終了後に発表された作柄報告では平年並みのペースを保って生育が進ん でいることに加え、作柄も良好を維持していることが確認されたことが弱材料となっ た。また、米トランプ政権による相互関税の上乗せ分の通達が開始されたことで米国と 他諸国との貿易摩擦の高まりが懸念され、売り優勢となった。 コーンは揃って続落。 米産地では生育に適した天気が続き前日日中取引終了後に発表された作柄報告でも順 調な生育が確認出来たことで豊作見通しが強まるなか、米トランプ政権が8月1日まで 交渉の余地がある、としながらも相互関税の上乗せ分の通達を開始したことで輸出不安 が高まり軟調となった。12月限は一代安値を再度、更新した。 MINKABU PRESS
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