NY株式9日(NY時間12:01)(日本時間01:01) ダウ平均 44327.70(+86.94 +0.20%) ナスダック 20532.80(+114.34 +0.56%) CME日経平均先物 39870(大証終比:+70 +0.18%) きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅高での推移となっている。序盤は上昇して始まり、一時315ドル高まで上げ幅を広げたものの、伸び悩む展開。 トランプ大統領による関税政策の最新動向を注視する中、米株式市場はここ数日の下げを一服させている。前日はトランプ大統領が新たな関税方針を発表したことを受け、投資家は慎重な姿勢を強めた。 トランプ大統領は日本と韓国を含む対象国への関税について「8月1日の日程も内容も変更なし。延長もしない」と明言。さらに銅輸入に対する50%の関税を発表したほか、今後、業種別の追加関税も予定していることを示唆した。また、米国に輸入される医薬品に対して最大200%の関税を課す可能性も示唆。ただ、施行までには「1年-1年半の猶予を設ける」としている。 一部からは「今回の関税発表は市場がまだ安泰ではないことを示す。ホワイトハウスは通商面での目標を達成しておらず、それが今後も株式市場のボラティリティの要因になる可能性がある」とのコメントも出ていた。 本日は、NY時間の午後(日本時間10日午前3時)に6月開催分のFOMC議事録が公表される。投資家はFRBが金融政策をどのように考えているかについてヒントを欲しがっている中、注目のイベントとなる。 同FOMCで公表された理事の金利見通し(ドット・プロット)は、中央値は今年残りの期間で2回の利下げを示唆していたが、理事の見解は二分しており、年内据え置きを予想する少数派が増えていることも示されていた。 なお、本日はIT・ハイテク株が上昇する中、エヌビディア<NVDA>も続伸。一時164.42ドルまで上昇する場面が見られ、時価総額が一時4超ドルに乗せた。全世界の企業の中で4超ドル乗せは史上初。 燃料電池や分散型発電などの発電プラットフォーム開発を手掛けるブルーム・エナジー<BE>が大幅高。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を33ドルに設定した。 NY市場に上場の空飛ぶタクシーを手掛ける英バーティカル・エアロスペース<EVTL>が大幅安。6000万ドル規模の増資計画を発表した。 医療機器のRxサイト<RXST>が急落。前日引け後に4-6月期(第2四半期)の暫定決算と通期のガイダンスを公表し、第2四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、通期の売上高見通しも下方修正した。 半導体のエア・テスト・システムズ<AEHR>が大幅安。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益が赤字だったほか、売上高も減収となり予想も下回った。 医療専門家向けプラットフォームのドキシミティ<DOCS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の50ドルから70ドルに引き上げた。 遺伝子解析のイルミナ<ILMN>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を80ドルに設定した。 ブルーム・エナジー<BE> 29.25(+4.95 +20.35%) バーティカル・エアロ<EVTL> 4.92(-2.03 -29.24%) Rxサイト<RXST> 7.90(-4.89 -38.23%) エア・テスト<AEHR> 13.15(-2.03 -13.35%) ドキシミティ<DOCS> 62.90(+1.43 +2.33%) イルミナ<ILMN> 96.03(-3.24 -3.26%) アップル<AAPL> 207.94(-2.07 -0.99%) マイクロソフト<MSFT> 500.71(+4.09 +0.82%) アマゾン<AMZN> 222.59(+3.23 +1.47%) アルファベットC<GOOG> 178.72(+3.56 +2.03%) アルファベットA<GOOGL> 177.77(+3.41 +1.96%) テスラ<TSLA> 295.23(-2.58 -0.87%) エヌビディア<NVDA> 163.33(+3.33 +2.08%) メタ<META> 736.20(+15.53 +2.15%) AMD<AMD> 138.05(+0.23 +0.17%) イーライリリー<LLY> 785.95(+8.29 +1.07%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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