金・銀市況=金が反発、ドル建て現物相場の再上昇で一段高

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/08          2026/06    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         15,640   + 75    15,777  + 97  : 3,322.86   +33.63
銀          171.0    0.0     171.0   0.0  : 3,652.00   -46.00
プラチナ     6,329      0     6,028 -   2  : 1,350.50   + 5.10
パラジウム   5,200      0     5,200     0  : 1,107.79   - 1.50
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    146.34   -0.62  ユーロ・ドル相場   1.1731  +0.0638
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【市況】
 金は反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高に上値を抑
えられたが、ドル建て現物相場の堅調を受けて先限りは正午前に40円超の上昇。午後
になり、ドル建て現物相場が再上昇で一段高となり、90円超の上げ幅を維持して引け
た。
 銀の商いは成立しなかった。
 前営業日比は、金標準、金ミニが59〜101円高、ゴールドスポットが104円
高、銀が変わらず。
 推定出来高は、金が1万4935枚、金ミニが5360枚、ゴールドスポットが
526枚、銀が0枚。
【ブラジルへのトランプ関税、ドル離れ要因で金にとって支援材料】
 先限は夜間取引の序盤に1万5618円をつけた後、緩やかに下値を切り上げた。夜
間取引の中盤にプラスサイドに浮上となった。その後、夜間取引の終盤、日中取引の午
前とも1万5740円を挟んで推移し、マイナスサイドに沈むことなく、堅調に推移。
午後になり、1万5750円超えとなると、1万5782円まで上昇した。
 日本時間の10日の午前3時に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事
録は、「大半が関税の影響が物価上昇に持続的に及ぶリスクを指摘し、追加利下げへの
慎重姿勢を示唆。一方、景気減速や労働市場の緩やかな悪化も指摘し、9月利下げにつ
いて予備的な議論を実施」。中立な内容と解釈できるが、アジア時間のドル建て金現物
相場は、3320ドル台後半まで上昇。FOMCの議事録の内容よりもトランプ米大統
領がブラジルに対し、50%の関税を課すと発表し、一段とドル離れが進む可能性が高
いことは金にとって支援材料。
【ロンドン=現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、ドル高一服を受けて押し目
を買われた。アジア市場では、朝方の3318.16ドルから、ドル安を受けて買い優
勢となり、午前11時前に3325ドル台まで上昇。11時過ぎから反落となり、午後
は3315ドル台まで軟化。午後1時半頃からユーロドルの反発に歩調を合わせ、再上
昇となり、午後4時過ぎに3328ドル台まで切り返した。
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