【場況】 金は反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安一服を受け て軟調となったが、ドル建て現物相場の堅調を受けて押し目を買われた。銀は8月限が 小幅高となり、2月限が売り優勢となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が27〜9円安、金ミニが29.0〜 3.0円安、ゴールドスポットが261円高、銀が4.0円安〜0.4円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万4190枚、金ミニが5044枚、ゴール ドスポットが892枚、銀が3枚。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金は米大統領の関税率通知も利食い売りやドル高を受けて売り優勢となった。トラン プ米大統領は12日、欧州連合(EU)とメキシコに30%の関税を8月1日から課す と表明した。貿易摩擦に対する懸念から、高寄りしたが、利食い売りが出て上げ一服と なった。また米大統領は、ホワイトハウスで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事 務総長と会談し、ロシアの侵攻を受けるウクライナにNATO経由で最新鋭兵器を供与 すると明らかにすると同時に、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに 制裁を科すと表明した。 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、トランプ米政権がFRBの運営方法 を巡る批判を強める中、FRB本部ビルの改修費用に関する調査をFRBのマイケル・ ホロウィッツ監察総監に要請した。 金先限は夜間取引で1万5966円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ た。円相場は1ドル=147円台後半で円安が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米大統領がメキシコと欧州 連合(EU)に対する関税率通知を発表したことを受けて上昇する場面も見られたが、 利食い売りが出て上げ一服となった。アジア市場では、朝方の3344.36ドルか ら、ドル安を受けて買い優勢となった。 午前11時現在、金が3347.16ドル、銀は3824セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3361.98ドル、銀が3892セント。 MINKABU PRESS
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